「高尾と言えばカイジ」はパチンコファンの共通認識
パチンコ機器メーカーの高尾(名古屋市)は5月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、第三者が再建を管理する監督命令を受けた。負債額は約70億円。ピーク時の2002年12月期は年間の売上高が約240億円だったが、21年12月期は約48億円に落ち込んだ。(日経新聞2022年6月3日より抜粋)
このニュースを耳にした方も多いのではないでしょうか。ボクは高尾の債権者説明会に行ってきた方にお話を聞きましたが、今後の高尾のことについては、今は静観したいと思います。
ただ、これまでの高尾のパチンコ台について、日刊スポーツの担当記者の方とあれこれ思い出話をして痛感したのは、お客さんはあまりイイ思いをしていない方が多いということです。どうしてもホール寄りの台を開発・発売を余儀なくされて、“入り口が狭い”という印象と、“玉の出方が荒い”というイメージがずっとつきまとっており、それが高尾の台の長いあいだの定番でもありました。
そういう特色が、タイアップの作品とうまく合ったのが『カイジ』シリーズだったと言えます。多少ツッ込んでも、たまにビックリする連チャンに出会えたとおっしゃる方もいました。「高尾と言えばカイジ」と答えるのもわかります。借金に苦しみ、イチかバチかの賭け出る主人公のカイジに、パチンコを打っている自分の姿を投影していたファンも多かったのではないでしょうか?
パチンコ漫画で、高尾の台を取り上げることも少なく、思い出も限られるのですが、古くは『CRピラミッ伝』(2001年)から『CR蛭子能収』『CRスパイダーマン』を打っていました。新基準になってからのスパイダーマンはそこそこで、2011年リリースの『CRブラックスパイダーマン』は、よく連チャンした記憶があります。
映画のスパイダーマンはというと、昨年公開の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』で、フィナーレを飾り、納得の大ヒットをしましたよね。パチンコにも敵キャラとして出ていたサンドマンやゴブリンを、なつかしく感じたものです。