テクニカルライター・田中拓也の『人生変えちゃうアプリ!』。今回ご紹介するのは、カメラを使ってストレス指数を測定してくれるアプリ「ストレススキャン」です。仕事や人間関係で、心や体のバランスが崩れがちな現代人にとって、日々のストレス指数をチェックして、毎日を健康で元気に過ごすために役立ちます。
ストレス状態を定期的にチェックする
現代人が抱えがちなストレスですが、自覚せずに溜めすぎると健康に影響が出ることがあります。そこで利用したいのが「ストレススキャン」です。普段のストレス状態を測定して管理できるアプリです。
ストレススキャンでは、ストレスを測定する仕組みに「心拍変動解析」と呼ばれる技術を使っています。カメラで撮影した指先の色の変化をもとに脈拍の動きを読み取り、自律神経の状態を測ります。そして、解析した測定データを元に独自の指標を当てはめて、1~100までのストレス指数として算出します。
定期的にストレススキャンをすることで、ストレス指数が高くなりやすい曜日や時間帯、出来事などを自然に把握できるようになります。体や心に負荷がかかり続けないよう気にかけるうえでの参考になるはずです。
アプリを起動したら、最初にプロフィールを登録しましょう。年齢や性別に応じて心肺機能が異なるため、ストレス指数を正しく測定するには、正しいデータを入力する必要があります。
測定の仕方は簡単です。「測定」タブを開いて「測定へ」をタップすると、測定可能な状態になります。カメラの上に指先を乗せてじっとしていれば、測定が完了します。レンズ全体を覆うように指を当てるのがコツです。強く押し付ける必要はなく、軽く当てたまま動かないようにじっとしています。
測定を開始すると画面にカメラの撮影映像が表示されるので、赤色が均一になるように指の位置を調整するとよいでしょう。なお測定にはインターネット環境が必要です。
約2分後に測定が完了すると、ストレス指数が表示されます。ストレス指数は1に近いほどリラックスした状態です。100に近いほどストレスがかかった状態と言えるので、高い数値が続いてしまう場合は、体や心に負荷がかかっている状態と考えられます。
「ニュース」や「呼吸法」でストレスを和らげる
ストレス指数が測定されたら「記録をつける」をタップします。再びカルテが表示されるので、タグやメモなどを編集できます。タグは、ストレススキャンを行った状態を記録するもので、履歴を通じてあとで振り返るのに役立ちます。またそのときの状態を詳細に残せるメモも用意しています。
スキャンの記録は「履歴」で見ることができます。「カレンダー」では、測定した日にアイコンが付くので、継続のモチベーションにつながります。また「カレンダー」タブから「分析」タブへ切り替えると、スキャン時に記録したタグを元に、ストレス指数の平均値が表示されます。1日のうち、どのタイミングでストレス指数が低くなったり高くなったりするかを見返すのに役立ちます。
このほかストレス解消法などを掲載した「ニュース」や、心拍を整えるため落ち着いたリズムで呼吸ができる「呼吸法」などがあり、生活の中でストレスといかにうまく付き合っていくかヒントが得られます。
自覚しにくいストレスだけに、普段からストレススキャンでストレス状態を把握しておくと、少しの変化にも気づきやすくなるはずです。身体や心に不調が出る前に普段からストレス指数をチェックする習慣をつけてはどうでしょう。ただし、あくまでアプリなので、生活していくうえでの参考として利用するのがよいでしょう。