テクニカルライター・田中拓也の『人生変えちゃうアプリ!』。今回ご紹介するのは、目をトレーニングすることで“スマホ老眼”や近視、乱視といった視力の問題を改善することが期待できるアプリ「ガボールパッチゲーム」です。「ガボールパッチ」と呼ばれる画像を使ったゲームで脳を鍛え、結果として視力が回復するという仕組み。スマホを見る時間が長い人ほど、活用したいアプリです。

ゲーム感覚で視力回復トレーニングができる

▲「ガボールパッチゲーム」のアイコン

スマートフォンの画面を見続けることで発症しやすくなる、“スマホ老眼”について聞いたことはないでしょうか?

目を酷使することで、目の中にある水晶体が緊張しピントが合いづらくなります。手元にあるものや文字が見えにくくなるなど、加齢による老眼と症状が似ていますが、30代の若い人でもなるというのが、本来の老眼と違うところです。

スマホ老眼はたいていの場合、十分な休息をとることで回復しますが、長引かせてしまうと、肩や首の凝り、頭痛などに発展する可能性もあるので注意が必要です。

「ガボールパッチ」は、イギリスの物理学者デニス・ガボール博士が考案したものです。ぼやけたモノクロの縞模様に見えますが、視覚を刺激して画像の処理能力を高める効果があるとして注目されています。

視力の回復を目的として考案されたものではありませんが、脳内視力に作用することで脳が鍛えられ、近視だけでなく老眼や乱視、遠視でも見えやすくなると言われています。

ガボールパッチゲームは、このガボールパッチを利用して目のトレーニングができるアプリです。効果には個人差があり、期待したとおりの効果を得られないこともあります。しかし、小さな文字が見えにくくなった人や、近視や老眼の進行が気になっている人は要チェックです。

3つのモードとも同じガボールパッチを消していく

ガボールパッチゲームでは「ガボールタッチ」「ガボール衰弱」「ガボールスコープ」という3つのモードを備えています。どのモードでも基本的なルールは共通していて、同じ模様のガボールパッチ(画像)を見つけてタッチして消していきます。

なお、画面を見るときはスマートフォンを30~50cm程度離します。普段メガネやコンタクトをつけている場合は、つけたまま両目で遊んでください。

▲3つのモードを搭載

ガボールタッチは、同じガボールパッチのペアを探してタッチしていきます。タッチしたものは画面から消えていき、すべてのガボールパッチを消すとクリアとなります。

▲同じ画像を2つ探してタッチしていく「ガボールタッチ」

ガボール衰弱は伏せられたパネルを2枚ずつ開きながら、ガボールパッチで神経衰弱を行います。レベルが上がるとカードが多くなります。

▲ガボール衰弱。レベル6まで用意している

ガボールスコープは、画面の一番上に表示されているのと同じガボールパッチを探します。タップして合っていれば画面から非表示になり、すべて消すとクリアです。

▲指定された模様と同じものを探す「ガボールスコープ」

いずれのモードも背景や重ねて表示する絵柄の違いで、ベーシックやパステル、ナチュラルなどのバリエーションが用意されています。視覚を刺激するという意味で、いろいろなバリエーションを試すとよいでしょう。

また、ガボール衰弱以外のゲームには、明確な終わりはありません。1分ごとあるいは3分ごとにチャイムが鳴るので、キリの良いところでトップ画面に戻ります。