暗室にこもっていた学生時代

ウェザーニュースキャスターの白井ゆかりです。よろしくお願いします。

埼玉の田舎で育ったので、小さい頃は家の前にあった田んぼが遊び場でした。細い畦をどこまで進めるか姉と競っては、田んぼに転げ落ちて大泣き。とにかくやんちゃな子どもでしたね。

新体操を習っていて、運動漬けの毎日を送っていましたが、高校に入った頃にはスポーツはもういいかなと考えるようになり、吹奏楽部に入りパーカッションを担当しました。でも、その後は帰宅部に。飽き性なところもあるかもしれません。

卒業が近くなり進学を考えたときに、手に職を持ちたいと考えるようになりました。祖母が洋裁、母は和裁の先生として生計を立てていたので、その影響を受けたんだと思います。

▲天気に恵まれた撮影でした

女性が手に職をつけるとしたらなんだろう? そこで思い浮かんだのがカメラでした。カメラって自分だけの世界感を作り上げることができるし、歳をとっても続けることができる。

大学は芸術学部の写真学科に進学し、そこからはフィルムカメラでポートレートばかり撮っていましたね。大好きなクイーンを大音量で流して、暗室にこもっているのが楽しかった。私はとにかくマイペースなので、黙々と作業するのが嫌いじゃないんです。大学時代の友達も私以上にマイペースな子ばかりで、とても居心地が良かったなぁ。

▲何を見つけたのかな?

ウェザーニュース社を知ったのは偶然でした。オーディション情報をたまたま見つけて、初めてウェザーニュースキャスターの存在を知り、興味が湧いたんです。番組では全国各地から届くウェザーリポート(空の写真や動画)を見ながら、お天気を伝えます。もともと写真好きですから、なんて素敵な仕事だろうと思い、応募しました。

でも、キャスターになって実際にやってみると大変なことばかりですね。入社6年目となった今も、3時間はあっという間ですし、緊張して水をたくさん飲んでいます。私はとにかく喉が渇くタイプなんです。

生放送の日は、朝起きたらシャワーを浴びて、シャキッと気持ちを切り替え、仕事スイッチを入れます。いまだに生放送の日は緊張しますが、双方向なやり取りがあるからこそ、視聴者の皆さんのおかげで緊張がほぐれたり、番組を楽しむことができるんですよね。視聴者さんのコメントにもいつも助けられています。

休日は朝からゴロゴロしちゃいますね。今日はなんのドラマや映画を見ようかなって考えるのが楽しいんです。最近のお気に入りは韓国のゾンビ映画です。