NewsCrunch編集部コンプレックスがアピールポイントに
――どの分野も全力で取り組まれていますね。これだけ多岐にわたる活動状況ですが、ご自身の一番のアピールポイントはなんでしょうか。
奈良岡 おっぱいじゃないですか。でも、昔はむしろコンプレックスでした。芸人として面白いことをやるうえで、女であることはマイナスでしかないと思ったんです。「スタイルがいい」「おっぱいを出す」など、女性らしさを出したらウケなくなると思っていたので、無意識のうちに隠していました。
気づいたのは、俳優班に行く前に撮った服紹介のYouTube動画でした。初めてヌーブラを買って付けたんですけど、おっぱいを出すわけでもなく「中に着るとアウターの見え方がこんなに変わります！」という紹介の仕方をしたんです。そしたら、それがバズって。7年前に出した動画なので、22歳のときにおっぱいがアピールポイントになるんだと気づいて、悪いことでもないんだって思えるようになりました。
――そのスタイルを活かしたグラビア写真集も発売されました。
奈良岡 クラウドファンディングという形で作らせていただいたのですが、完全セルフプロデュースで作れるので、この方法でやりました。大変だけど好きなことができますし、カメラマンさんやメイクさんも全部自分で選べたほうが楽しそうだなと思ったので。
――写真集では大好きなサウナにも入られていましたね。
奈良岡 そうですね。私はサウナが好きなので、入る前に体を洗って、頭もビショビショにしたいんです。でも、ファッションサウナーの方々には「それサウナーじゃないよね」って行動が多かったりするんです。「ちゃんとサウナが好きなんだな」と思う人は、男性専用施設が半年に1回くらいやるレディースデーを、抽選で勝ち取って来ている人ですね。「写真を撮るためだけに来ているわけじゃないんだな」ってわかります。
――グラビアアイドルで参考にされている方はいますか。
奈良岡 ちとせよしのさん。爆弾おっぱいなのに顔が有村架純さん似ていて、元工場勤務という男心をくすぐるものが多くて。すごく惹かれます。あと、東雲うみさんもいいですね。マネできない超オタクなところも好きです。そもそも私はグラビアアイドルではないので、グラビアをメインにお仕事している人は「すげえかっこいい」と尊敬しています。
――それで言うと、奈良岡さんも目を惹くポイントが多いと思うのですが、マルチに活動することのメリットはなんでしょう？
奈良岡 自然体でいられるところかなと思います。アイドルだったら好きな男性の話はできないですけど、私は写真集を作るために好きなプロレスラーを呼んで共演させていただいたり、お酒を飲んでいるところもバンバン出せます。ありのままでいられるのがいいところだなと思いますね。
――芸能界とYouTube界の両方に属して感じる、それぞれの業界の魅力はなんでしょうか。
奈良岡 「縛りがあるかないか」だと思います。芸能界はテレビやラジオなどいろいろな媒体があり、スポンサーさんもいらっしゃるので、芸能界の暗黙の了解があると思うんです。だけど、YouTubeにはそれらのルールがないです。
そのせいでよく炎上するんでしょうけど(笑)、視聴者さんも構えずフラットな状態で見られますし、そっちのほうが親近感が湧いて、道を歩いていて「やっほー」と声を掛けたくなるのはYouTuberなんだろうなって思います。
私は全然「芸能界の人間」という感じではなく、普通の人として生きています。大女優さんの雰囲気に憧れますが、そうなっても普通に赤羽で飲んじゃうと思います(笑)。電車に乗って、その辺に飲みに行くのは絶対にやめたくないです。
――奈良岡さんのお酒動画を楽しみにしている視聴者もいると思うので、ぜひ続けてください。最後に、新たに開拓しようと思っていることがあれば教えてください。
奈良岡 一番興味があるのは釣りです。YouTubeのネタにできるなと思いましたし、単純に釣れたら楽しそうじゃないですか。魚を触るのは全然大丈夫なので「いつも当たり前に食べている物はこうしてここまで来ている」という流れを学びたいです。それに、もうすぐ30歳になるので、新しくアクティブなことを始めたい気持ちがあります！
(取材：だい坊)
