風野 又二朗また、この季節がきた。４年に１回しかない、オリンピックの季節だ。
夏のオリンピックと、冬のオリンピックがあるので、僕たちは２年に１回見る事ができる。
何故スポーツが、オリンピックが自分の心を揺さぶるのか、惹き付けてくれるのかは、この一瞬に人生の大半をかけて準備して、努力してきた人たちの躍動を見られるからだと思う。
そして、そこで真剣に勝負している人たちの表情、行動、ここに至るまでの途方もない努力と準備を想像し、心を揺さぶられる。
東京オリンピックが延期されてしまったので、去年、今年と２年連続でオリンピックを見るというイレギュラーが起きた。東京と北京とで参加した選手の皆さんは本当に大変だったと思う。
こんな時代に、開催も危ぶまれている中で準備をする。試合の数日前からは、体調の調整も今まで以上に気をつけていたと思う。本当に想像以上に大変だったと思います。
そんな事もあって、この２大会は今までとは違った感動がありました。本当に選手の皆さん、関係者の皆さん、たくさんの感動をありがとうございました。本当にお疲れ様でした。
こんにちは！風野又二朗です！
そんなオリンピック大好きな風野が、冬のオリンピックで、毎回特に楽しみにしているのが、カーリングです！
長野オリンピックで初めてその競技を知り、友人たちとあの競技はなんなんだ！何をブラシで擦っているんだい！と盛り上がったのを覚えています。それから、冬季オリンピックでは欠かさず見ているのですが、これが本当に面白いですよね。
氷の上に作られた丸のマークの中心に向けて石を滑らせていく競技ですけど、もうこれ知れば知るほど奥が深いというか、毎回見入ってしまっていて。
オリンピックって夏も冬もたくさん競技がある中で、人間離れした、もうとても自分にはできない圧倒的な超人技に毎回とても感動しているんですけど。一方で、何か一つぐらい自分も挑戦できるものはないか探していて、カーリングは、これならできるのではないか、そんな気持ちになったのが最初のキッカケでした。
今思えば、できる訳ないわ！本当すみません！たまに、カーリング会場全体が写されるんですけど、あんな遠いところから投げている、滑らせているんですよね、あんなに重い石を正確に！！信じられない！あと、動く石に合わせながら自分も移動して、少し先の氷を擦り続けている、信じられない！すごいです。
たまにこうして、作戦会議をしてますよね！風野も友達のネコ(うにくん)と一緒に考えたんですけど、これが全く分からない！分からないけど、楽しいんですよ！
特に今回は、予選はかなりの接戦で、最後の試合に負けてしまって、もう準決勝に行けないと諦めたインタビューを受けていた選手の皆さんのところに、準決勝へ進めた報せが届いた時の事が印象に残っています。
あの終わってしまったという、悔しさからの希望が宿る表情は忘れられません。
前回大会と同じメンバーで出ていたカーリングのロコ・ソラーレの皆さんからは、今回も大変勉強させて頂きました。
何と言っても明るいですよね、試合中から。ミスしても何しても、常に相手を褒める、ポジティブな発言を繰り返していました。ナイスゥ！や、良いよう！は何度聞いた事か。これ、とても勉強になりました。
おそらく、あれだけ長丁場の１試合の中で何度も投げるわけですから、ミスもあると思うんです。それは、大事なところで出てしまうかもしれない。そんな時でも、明るい雰囲気作りを徹底して、後ろ向きにならない空気をみんなで作っていくことで、みんなが良いパフォーマンスができているんだろうなって思いました。
人は肉体的、精神的に疲労や限界がくると、どうしても言葉の端が攻撃的になってしまったり、相手を傷つけしまう発言だったり、あたりが殺伐とした空気になってしまうことがあります。そんな緊張感では、良いパフォーマンスを出すのは難しいのかもしれない。
そんな事をたくさん経験してきたメンバーが集まって考えて、話し合ってきて、あの明るい空気になっていったんだろうなと思いました。すごい。メンタルトレーニングもかなりやられてきたという事ですが、まさに、心技体を鍛えていったんだろうなと思いました。
銀メダルを取った直後のインタビューで、「この１試合の負けで、今までの全てを否定するのはもったいないなと思ってるんですけど…」と、悔しさを隠さず話されていました。きっと、１つのことで今までの全てが嫌になってしまったり、落ち込んでしまってもう立ち上がれないかもしれないとか、自分を否定してしまったことがきっとあって。でも、そこから何度も立ち上がって前に進んできたんだなと。そのインタビューの言葉から感じ取りました。
カーリングの皆さんの明るいチームワークは、そのメダルの色以上に輝いていましたね。
そして、日本中の違うジャンルのスポーツだけでなく、様々なところへ素敵に影響していくと思います。
人は１人では生きていけないから、周りの人たちに感謝し、努力、積み重ねていきたいと、風野も思いました。
本当に感動しました！次は２年後のオリンピックが楽しみです！
それでは、又、風の吹く日に。