風野 又二朗こんちくわ！！！
ロサンゼルスから、風の時代に舞い降りました。風野又二朗です。
今年も我らが日本の星。ビッグスター大谷翔平さんが活躍していますね。もうね、このコラムでも何度も書いているんですけど。やはり連日の活躍、本当に気持ちがいいです。眠る前に、明日のオオタニサンの試合は何時からだ？とチェックして入眠し、オオタニサンのプレイボールと共に起床。そして応援するという日々が今年も続いております。
昨年はこの時期、オオタニサンのホームランが爆発していまして、ホームラン争いもトップだし、普通のヒットよりもホームランの数が多く、打てばホームラン、そんな時期でした。
その残像が残っているからですかね。今年は少し物足りなく見えてしまっているんですけれども。でもすごいですよ。今年も投げて打っての八面六臂の活躍ですから。
本当に見ていてすごいなぁと思うのが、アメリカって国内の移動でも時差があるじゃないですか。ロサンゼルスの西海岸から、東海岸のニューヨークなんて時差３時間ですよ。そんなアメリカ中を日々飛び回りながら二刀流やっているんですよ。
一刀流ですら、バケモノみたいな体力でメジャーリーガーになった選手でも、この過酷なスケジュールで怪我したりしてますからね。これは相当すごいことです。本当に。
これ俳優で例えると、なんですかね。大河ドラマの主演をやりながら、朝ドラの主演もやっちゃうみたいな感じですかね。いや絶対無理だな。まず、スケジュール的に無理だしな。まぁでも100年現れなかった存在ですからね。みんな無理だ、できる訳ないと思っているというところでは、それぐらいの事なのかもしれません。
そして、これはスポーツあるあるなんですけど。応援していればいる人ほど、その情熱の量がすごい人ほど、お節介なほど贔屓チームの戦術や起用法に文句言いますよね。文句というか、野次とも違う、まるで自分のチームかのような分析と論理を持っているんですよ。
例えば、オオタニサンの結果が出ないと、休ませないからだ！と言っているし、ホームランを打てば、彼は試合に出場しながら修正する能力がすごいから、監督は我慢して使い続けるべき！とか。もうその都度色々と言う訳です。
サッカーの日本代表戦なんかあると、それが大切な予選だったり重要な試合だったりするとさらにすごいですよね。あのフォーメーションじゃない！とか。なんであいつを使わないんだ！これじゃあW杯の本番ではうまくいかないよ。監督を変えるべき！などなど。
特にですね。日本で１番の熱狂的なファンがいると言われている阪神タイガースは、全国に監督が３万人いると言われているらしいです(笑)今度、阪神が連敗した時に検索して欲しいのですが、だいたい次のスタメンはこうあるべき、２軍で活躍しているあの選手を１軍に上げるべき！みたいなコメントがあちらこちらで散見されます。
まあ気持ちとしては、自分もその中の一人になっちゃうぐらい熱くなる時もあるんで、とても分かります。これねぇ、スポーツ特有というか、やっぱり自分の事のように一喜一憂してくれるファンはとても貴重だと思います。
ドラマや映画じゃあり得ないですよね。おい、その芝居、全然ストライク入ってないじゃないか！なんだその守備(相手のセリフを受ける芝居)は！みたいな事ないですからね。むしろ、ドラマや映画の場合は、思いっきりフルスイングして三振している姿がカッコ良かったり、１年に１試合しか登板(出演)しない俳優が貴重で人気だったりしますもんね。
スポーツとエンタメなんで、もちろん違う部分がたくさんあるんですけど、人の心を動かす、熱狂させるというところでは、一緒な気がします。でも、スポーツは勝ち負けがあるから、エンターテイメントとは違うよって人もいるかもしれません。
でもね、今年、阪神タイガースが序盤に全く勝てなくて。12球団でぶっちぎりで最下位だった期間があるんですけど。いつも感情的な阪神ファンも、あまりに連日負ける阪神に、怒りを通り越して、そっかそっかと今日も負けたのかと逆に穏やかになってしまうぐらいの時期があったんですね。
それでも、選手の皆さんは一所懸命やっている姿を見せてくれていたし、応援していたんですけど。その時期の観客動員数は、12球団の中で１位だったんですよ。もちろん勝っていればもっと多かったのかもしれませんが、負けても魅せる何かがあるという事なんですね、きっと。
自分のことではないのに、まるで自分の事のように熱狂できる何かがあると、人生は豊かかもしれませんね。逆に、自分の事でもないのに、何でこの人こんなに私に言ってくるんだろう？お節介だわ！と思ってる人がいたら、それは幸せなことかもしれません。
それだけ、あなたの事を思ってくれている人だから。
気にして気にされて。今日もこのコラムを気にしてくれてありがとう！ジメジメしたこの空気、カラッと吹き飛ばす風を送ります。ピューー！
それでは、又、風の吹く日に。