少女歌劇団ミモザーヌ「今のミモザーヌにはチーム感がすごくある」

今までの集大成をこのステージにぶつけたい

――今回から5期生も加わりますが、全体としてどのようなことを意識して稽古などに取り組んでいますか？

いまもり　今は新しい新曲の振り入れやボイスの練習を主にやっているので、こうしたいというよりは、いただいた振り付けをいかに自分のものにできるか、その楽曲で自分の色をどうやって出せるかというところを、みんなで必死に取り組んでいます。ようやく少しずつ形になってきている実感があるので、あとはそれが全て合わさったときに、どういう見え方がしてくるのかというところですよね。今からすごく楽しみです！

――昨年の公演とはかなり違いますもんね。

いまもり　そうですね。今回は歌劇をやるのですが、ミュージカル要素もあって、今までお芝居に挑戦してこなかったメンバーがお芝居に挑戦してたりとかもするので、これまでの公演とはガラッと違ったものを見せられるんじゃないかなと思っています。

――皆さんは夏公演に臨むにあたって、どのようなことに取り組んでいますか？

ちば　楽曲をいただいた際に、歌詞を一度読み込むようにしています。歌詞の意味を自分なりに解釈したうえで歌に乗せて歌うというか。やっぱり意味を解釈してから歌うのと、ただ何も考えずにリズムに乗せて歌うのとでは、まるで聞こえ方が違うことに気づいたんです。

さかもと　私は曲に合ったキャラクターを演じるときに、出身地とか好きな食べ物とか性格とか、かなり細かいところまで設定を作ることを意識しています。そうすると、自分なりのキャラクターが出てきて、物語に没入しやすくなるんです。

▲すずきゆい、さかもとりるは

すずき　私も歌詞をノートに書いて、背景や画像を頭の中で思い浮かべてみたり、実際に調べてみたりしています。例えばフラミンゴダンスをやるとなったときに、どういう空の色なのか、ふわふわな空なのか、ちょっと儚げな空なのか、いろいろあると思うので、そういうのを画像で検索して想像力を働かせるようにすると、役に入りやすくなるんです。

たかや　私もゆいちゃんに似てるんですけど、参考資料を探すようにしています。映画とか写真って、その時代を切り取ったものじゃないですか。広井さんからも「映画にはその時代の流行りが詰まってるよ」と教えていただいたので、広井さんのオススメの映画や、曲にあった映画を見ることを大事にしています。

いまもり　私もその時代の歌詞にあった映像を見るようにしています。例えば、衣装だったら、この年代だからこういう衣装になのかな？　この年代ならではのポーズって、どんなポーズだろう？　というのを調べて、それをパフォーマンスに活かすようにしています。あとは、カバー曲を披露するときに、広井さんから参考映像を受け取るんですけど、まずはそのキャラクターの歌い方とか表現の仕方を自分の中に入れてから、自分の色をどうやって出していくか、という練習方法をとっています。

――最後に夏公演に向けての意気込みを聞かせてください。

すずき　私はもう19歳で、来年が最後になってしまうので、今までのガチガチのダンスではなく、大人らしい抜け感のあるダンスもできるように、いろんな姿をお見せしたいです！

さかもと　前回は可愛い曲とか綺麗な曲に多く出させていただいたので、今回はかっこよかったりとか、ちょっとカチッとしてたりとか、そういう楽曲があるのかもしれないので、ぜひ注目して見ていただきたいです。

いまもり　私は最後の夏公演になるので、今までの集大成をこのステージにぶつけたいです。まだ詳しくは言えないんですけど、卒団後は新しいことに挑戦しようと思っているので、まだまだこれから成長できるようにいろんなことに挑戦していきたいです。5期生も合わせた22名で作り上げる素晴らしいショウを皆さんにお届けしますので、楽しみにしていてください！

ちば　2幕では声出しができるので、一緒にお客様も参加して初めて完成する、一緒に作り上げる舞台にできたらなと思っています。まずは私たち自身が楽しめるように、これからレッスンを頑張っていきたいです。

たかや　私は前回の公演では可愛らしい女性を演じたんですけど、今回はかっこいい私を見てもらえるんじゃないかなと思います。声出しが初めてでどうなるかわからないんですけど、楽しみながらみんなで素敵なショウにできたらいいなと思います。

▲少女歌劇団ミモザーヌ夏公演「〜魅惑のバラエティショウ〜Summer Collection 2023」