ダンビラムーチョ「今年は『M-1』決勝でアホなことやりたいです」

性格が違うからコンビのバランスがいい

――とはいえ、お二人とも他のコンビに比べて幅広い場面で活躍している印象です。大原さんは好きなものでしかネタが作れないとおっしゃっていましたが、新たにハマっていることはありますか。

大原　なんだろう？　早歩きですかね。去年の3月くらいに『Tarzan』でダイエット企画をやったんですけど、そのときに「早歩きがめちゃくちゃいい」っていうのを聞いて、それから続けてます。早歩きするために公園に行ったりしてるんで、周りの人からは、めっちゃ変な人だと思われてる気がします。

――効果はあったんですか？

大原　10キロくらい痩せましたよ。歩くとか走るじゃなくて、“早く歩く”のがいいらしいです。走っちゃうと筋肉も落ちちゃうらしいんですよ。でも、早歩きなら体のなかのたんぱく質量を保ちながら、脂質と糖質をうまく使えるから一番いいらしくて。これは大事なことなので、ちゃんと書いておいてください！

――わかりました(笑)。役立つ情報ですしね！　それをネタにしたりは？

大原　早歩きを取り入れたコントは作りました。

――(笑)。早歩きさえもネタに活かしたんですね。原田さんは毎年、曲芸ライブをやっていますよね。

原田　知ってくれてるんですね(笑)。あのライブに向けて2～3カ月前から動き出すんですけど、あのライブのあとは燃え尽きたようにやらなくなるんで、何も残らないんですよ。

大原　あれはネタに生きてないですね。

――でも、お二人ともいろいろできて本当に器用なんだなと思います。

大原　僕はそんなことないですけど、原田はそうですね。

原田　確かに感覚がつかめれば、だいたいなんでもできますね。あと、同じことを繰り返すのとかもイヤじゃないので、それで上達するのかもしれないです。

大原　原田は好きじゃないことも一生懸命できるんですけど、僕は好きじゃないことはがんばれなくて(笑)。だから、立派だと思います。

原田　大原は“なんの意味があるんだろう”と思っちゃうタイプなんだと思います。僕は、けん玉とか異様にやってましたけど、“その球をココに差してなんの意味があるの？”みたいに感じちゃうんだと思います。

――なるほど。好きなことを突き詰める大原さんと、どんなことでも挑戦する原田さん、バランスがいいんじゃないですか！

大原　そうかもしれないです。僕がイヤなこともやってくれるので、ありがたいです(笑)。

アホなことを思い切ってできるようになった

――今年の『M-1』に向けてのお話を聞かせてください。調子はいかがですか？

大原　2回戦まで終わってるんですけど、これまでに比べて“受け入れられてる感じ”はしました。

原田　たしかに、今年はこれまでよりもお客さんが自分たちのことを知ってくれてる気がするので、やりやすい感じはしますね。

――賞レースにおいても、認知してもらえてるというのは大きいですか？

大原　全然違いますね。

原田　最初から、なんとなく“おもしろい人たち”みたいな感じで見てもらえるんで、一回くらいスベっても大丈夫だろうって、お客さんがそう思って見てくれてるんじゃないかな。

――今年につながったという部分でも、やはり昨年の敗者復活戦は作戦成功ですね。

大原　そうですね。でかかったですね。

原田　アホなことを思い切ってできる環境になってます。

――目の前の目標としては『M-1』だと思いますが、この先、やってみたいお仕事や目標はありますか。

原田　いつか山梨に吉本の劇場を作りたいなとは思ってます。東京からも行きやすいんで。

大原　お客さん集まらないだろ(笑)。

原田　いや、土日だけとかなら大丈夫でしょ。山梨住みます芸人のいしいそうたろうさんにすごくお世話になってるので、その人にその劇場でMCをやってもらって、稼いでもらいたいです。

大原　ぬまんづじゃん(笑)。

――大原さんはやりたい仕事はありますか？

大原　僕は巨人ファンなんで、巨人のキャンプ取材とか行きたいですね。巨人ファンの芸能人って意外とそこまで多くないので、狙い目かなと。

――できたらいいですね！　では、最後に『M-1』への意気込みをお願いします。

大原　さすがに今年は決勝に行きたいですね。ある程度、芸歴も重ねて名前も知ってもらえて、ちょっとずつ環境も変わってきた今がチャンスだと思うので。

原田　決勝でアホなことやりたいですね。

(取材：梅山織愛)

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