『パキスタンの英雄』の父を超える! 日本育ちのパキスタン人柔道家が挑む五輪への道
東京五輪パキスタン代表:シャーフセイン・シャー選手【Crunch-special-intervieW-前編-】
2021年に行われた東京五輪で、男子柔道100キロ級にパキスタン代表として出場したシャーフセイン・シャー選手。News Crunch編集部がインタビューしました。

スポンサー契約は自分で掴み取る
――いくつかの企業とスポンサー契約を結ばれています。シャー選手ご自身が、企業にアプローチされているんですか?
シャー:基本的には僕とマネージャーからのアプローチがほとんどですね。時間を見つけて、マネージャーと2人で企業にご挨拶に行っています。マネージャーは、一緒に東京五輪を目指していた子なんです。五輪開催の半年くらい前に出場できないことが決まってしまって。
内心すごく悔しかったはず。でも、すぐに「私はこれからマネージャーに専念します」と僕の力になってくれたんです。本当にうれしいし励みになりました。
五輪って企業のロゴなどを見せるのが禁止なんですね。だから、企業側にとってはメリットがまったくないんです。スポンサーになる意味がない。しかも、僕は日本人ではないし、メディアへの露出も期待できない。でも、僕への想いだけで契約をしてくださる方々がいてくださるんです。
今回の東京五輪は、そういった皆さんのおかげで出場できた大会でした。スポンサーになってくださった方々には、今後もずっと恩返しをしていきたいです。
――練習の合間にご自身で行かれているんですか、厳しい環境ですね。
シャー:そうですね。正直とても厳しい環境です。もっと選手を大切にする「選手ファースト」の環境を作らないといけないと思います。
アスリートがスポンサーなしで生活していくというのは、とても大変なことなんです。
練習よりも毎日の生活をどうするかのほうが大変。パリ五輪を目指すということは、そういった日々が再び始まるということ……。それがパリ五輪に突き進むにあたって、少しの迷いにもなっているのも正直な気持ちです。

≫≫≫ 後編へ続く
【編集部より】
東京五輪で不完全燃焼に終わった悔しい思い。日本という地で外国人アスリートとして過ごすなかで、さまざまな困難などを語ってくれたシャーフセイン・シャー選手。インタビュー後編では、シャー選手のパーソナルに迫っていきます!
- 写真 :
- 黒佐 勇







