1gameヨースケ氏に聞く。破天荒YouTuber集団の“No.2”が大事にしていること
編集記者イワオが聞く!エンタメ業界〝インサイド〟レポート 第6回-1gameヨースケ氏(前編)-
YouTubeでパチンコ・パチスロ動画の革命を起こした『1game』。代表・てつ氏が有名ですが、この男がNo.2というポジションにいるから組織は上手く回っているのです。

その台を知らない人にも「打ってみたい」と感じてほしい
――なるほど。とはいえ、メーカーの仕事だからこそ、その魅力を伝える難しさはないでしょうか?
ヨースケ うちらはオフィシャルの新台実践レポートのとき、「ほかとは違うことやちょっと変わったことを仕掛けていきたい」と心がけています。普通の動画だったら、通常時の打ち方や、ゲームフローをしっかり説明しますよね。でも単純な解説だけではなく、たとえばドッキリや罰ゲームなど、まずは思いつくところからチャレンジします。とにかく、うちらしさを出していきたいんです。
――とはいえ、私たち出版社もそうですが、オフィシャルの仕事はとにかく依頼主に気を遣うあまり、言葉ひとつ取っても大人しくなりがちですよね?
ヨースケ いや、先程の時代の流れじゃないですけど、時代の流れの中でメーカーさんもいい意味で変わろうとしている……というと偉そうですけど、気概というか意気込みは感じます。たしかにちょっと前までは、実際にメーカーさんの監修は厳しかったと思います。特に版権物は一字一句間違えたらダメ、他メーカーの話はダメ、稼働の低下につながるようなイメージを悪くするネガティブな発言はダメ、と好き勝手には言えなかった。
――それが最近はメーカーも寛容になってきたんですね。
ヨースケ そうですね。事実、「なんでもやってくださいね、それが1gameですよね!」というメーカーさんも増えてきました。ボクらもね、一応は聞くんですよ、「これだけは言ってほしいみたいのはありますか?」って。でも「いや、1gameテイストでやってください」とまで言ってくれるメーカーさんもいる。「それってプロモーションになるんかいな」とこちらが心配になるぐらいです(笑)。
――ほかにもメーカーの変化を感じられる話はありますか?
ヨースケ Daiichiさんの「だいいち!」チャンネルは本当に面白いので、ぜひ一回見てほしい! 『【バカ】役物のナタ改造したら野菜切ってカレー作れんじゃね??www』という回は面白いというか、「パチンコの人気台・ひぐらしの鉈(なた)役物で野菜を切る」っていうぶっ飛んだ内容なんですが、これも大きな変化のひとつですよね。あとはラッキープラザさんなどホールさんがやっているチャンネルもあります。こんな感じで、メーカーさん、ホールさんにしかできないチャンネルもあるし、我々はよりユーザー目線に近いので、楽しく打つことを考えて動画を作っています。それぞれで盛り上げていけたらいいですよね。
○だいいち!
――動画づくりといえば、ヨースケさんとてつさんが西陣さんからの依頼でつくった動画『Pツインループ花満開でヨースケとガチンコ出玉バトル|1GAMEてつの妖回胴中記業案件#4』は最高でした。ただ、台の演出がシンプルだからこそ伝え方が難しかったでのはないですか?
ヨースケ たしかに、「面白い」っていうのを伝えるのはめちゃくちゃ大変です。でも、ボクの動画を見てくださっている方は「ヨースケって本当に楽しそうに打つよね!」って言ってくれることが多いんです。初代の『花満開』を知っている人は楽しいと思うけど、その台を知らない人もいる。そんな人が「めっちゃ楽しそう。知らないけど打ってみよう」って思ってもらえたら……それがボクのいちばん根っこにあることです。
――花満開のノーマルリーチ1コマハズレでてつさんと盛り上がる……あれは本当に楽しそうでした。実際に演者さんの熱って伝わりますよね!
ヨースケ そうそう、「えいえいえい行け、グワーはずれた!」って、オッサンふたりが30分間ハシャギ続けるだけなんですけどね(笑)。
嘘が付けない人間だからこそ表現できることもある
――嫌な質問ですけど、メーカーさんからの仕事だから、実は楽しいフリだった……なんてことはなかったんですか?
ヨースケ 「楽しい」と「楽しそうにやる」は違います。「楽しい」は本気だし、「楽しそうにやる」は演技です。実践している本人が「楽しい」じゃないと、その台の魅力や面白さは伝わらないと思います。『花満開』の時は本当に楽しかったですね。実際に、僕も代表との動画を見たあと、『花満開』を打ちに行きましたからね(笑)。僕だけじゃなくて、全国のホール稼働率も上がったらしいので、「楽しい」が伝わったんじゃないでしょうか。
――それって真面目な話、自分の動画を俯瞰できるようになった証では?
ヨースケ たしかにようやく客観的に見られるようになったかもしれませんね。自分の動画を自分で見て、「こいつ楽しそうだな」って思って打ちにいくケースが増えましたもん。でも、昔はそうじゃなかったんです。初めのときは全部が僕なんですよ。僕が僕を見ている……つまり、キャラクターとしてのヨースケが出来上がっていなかったんですよね。今はようやくキャラができてきて、イチ視聴者として見られるようになりました。
――キャラをつくるというよりもキャラができるという感じですね。
ヨースケ 僕は嘘をつくのは得意ではないんです。うちの代表は嘘しかつかないですけどね(笑)。真面目な話、「好きではないものを好き」とは言えないし、「所詮、僕が演じたところで代表みたいに別人格のキャラはつくれない」って冷静に思っていて。だからこそ、パチンコとパチスロが大好きな素の僕がいて、それを20倍くらい誇張したらあのキャラができるっていう感覚です。
――ヨースケさんは『バジリスク ~甲賀忍法帖』の薬師寺天膳のコスプレをしているのに、実はパチスロの大ヒット機種『バジリスク 絆』が好きじゃない、というのはファンの中では有名な話です。
ヨースケ あれも実は逆張りというか、逆のエンタメというか。普段は“仏のヨースケ”と呼ばれる僕がちょっと刺激の強いことを言うと、それ自体がヒキになるんですね。具体的には、いつも楽しそうなヨースケがつまらなさそうに絆を打つと、「つまんなそうに絆を打つヨースケさん最高でした!」って言ってもらえるんです。さっきも言ったとおり、僕は嘘を付けない人間なので、そこで「好きなフリ」をするのではなく、徹底的に絆嫌いに振り切って、動画ではそこを狙うようにしていました。
――嘘をつけない人間ならではの発想なんですね! ちなみに新台の『バジリスク 絆2』もお嫌いですか(笑)?
ヨースケ いやいや、2はそこまで悪くない。全然打てるし、1より好きです。まだ打ち込みが足りてないんですけど、「イラってするポイントを上手に減らしているなあ」と。アツい、サムいのメリハリも効いているし、回転数のベースも上がっているし、ATにさえ入れば出玉感は絆と大差は感じないですね。つまり、遊びやすい。6号機ってことで「どうせ出玉が少ないんでしょ」と食わず嫌いの人も多いと思いますが、初代の絆だってやっと入ったATで天膳と戦うまえに終わっちゃうことがありましたからね(笑)。僕は「パチスロは回す遊びじゃなくて引く遊び」だと考えているので、何も起きない時間に回さないといけない作業台ではない絆2はぜひ触ってみてほしいです。
――最後もパチスロ愛にあふれたコメントをありがとうございました。後編では組織としての1gameと、ヨースケさんの連載についてお聞かせください!
[プロフィール]
ヨースケ
パチンコタレント、パチンコ・パチスロ系Youtuber。パチンコ『バジリスク 甲賀忍法帖』の薬師寺天膳でジャグラー打ったら人生が激変。代表番組『回胴人別帖』『いきなりヨースケ 』。
〇1GAME TV パチンコパチスロ実践動画
1GAME TVは1GAMEメンバー達がパチスロ、パチンコで実践動画企画などに挑む番組チャンネルです。
『エンタメ業界“インサイド”レポート』は次回3/28(土)更新予定です、お楽しみに。
- 文 :
- 岩尾 雅彦 (書籍編集部第2編集長)








