話題の漫才師・センチネル「ロング缶を飲みながらフジテレビを見上げた日々」
『深夜のハチミツ』には“ここで売れるぞ”というヤツしかいない【ニュースクランチ インタビュー】
『ツギクル芸人グランプリ2024』ファイナリストで話題のセンチネル。あえて“ウガンダ人とのハーフ”を売りにしないトミサットと大誠のただただ面白い漫才の魅力を紐解く。

今年の賞レースは過去イチの手応え
――近年、大型の賞レースで名を連ねているセンチネルさん。結果を出すために取り組んできたことはありますか?
大誠:毎月、新ネタを4本おろすライブをやっていますね。
トミサット:「片っ端から上の先輩を呼び、緊張する場でネタをして、漫才の精度を上げていく」というライブなんですけど、それをやり始めてから、ちょっと良くなった気がします。去年からやってきて、今年の8月で一旦終わらせるんですけど。
――8月で終わらせたのは何か意図があったんですか?
トミサット:『M-1グランプリ』の予選中に、新ネタライブをやるのがめんどくさくて(笑)。
大誠:賞レースで出すネタを叩く(調整した)ほうがいいっていう考えだと思います。
――あえて先輩を呼んで、緊張する場でネタをやるって珍しいですよね。
トミサット:同期だと楽しいので緩くなっちゃうんですよね。ライブシーンで知ってもらえるようになってきたからなのか、話したことのない先輩でもオファーをしたら来てくれることが多いです。
大誠:本当に先輩方は優しいです。
トミサット:人情がありますね。「自分もそういうときがあったから」って来てくれます。
――すでに『M-1』の予選がスタートしています。今年こそは! という気持ちではないでしょうか。
大誠:そうですね。調子こいてるとかじゃなくて、2年ぐらい前から先輩に「今年はいける」と言ってもらえていましたし、去年、初めて3回戦に行けたので、今年はさすがに良い成績を残したいですね。
トミサット:『ツギクル芸人グランプリ』とか、呼んでもらったライブのおかげで、センチネルのスタイルを認知してもらえているというか。全国的にはまだまだなんですけど、『M-1』のお客さんには知ってもらえていると思うので、良い具合に行けるんじゃないかと思います。今年は過去イチの手応えがありますね。

――現在、『深夜のハチミツ』のメンバーとしても活躍中です。出演してみていかがですか?
トミサット:先輩後輩含めて、“ここで売れるぞ”というヤツしかいないのでエグいですね。たとえば“誰かが沈黙したときに言おう”と思ったことも、思いついた瞬間に言わないと、流れてすぐ次の展開に行っちゃう。スピード感がすごいです。
――大誠さんは「ユニット番組でのツッコミ」というポジションです。他のコンビのツッコミもいますし、なかなか難しいのでは?
大誠:そうですね。そもそも、今のお笑い界はツッコミがボケることが多いので、まっすぐツッコミを入れることが、今の時代に合っているのかわからないんですよ。ただ、まっすぐならではの出方もあるだろうし、出なきゃいけないなとは思っています。まだ模索中です。
――ネタ以外での「テレビのお仕事」について、どんなことを感じていますか?
大誠:別にうまくいったことなんてないんですけど、“頑張ろう”という気持ちになります。テレビの仕事に出させてもらうと前向きになれるんですよ。昔は仕事ゼロだったし、どうすれば売れるのか、何をしたらいいのかわからなかったんですけど、目指すものが見えると頑張れる。今のところスタジオで太ってるだけの日もありますけど(笑)。
トミサット:『めちゃイケ』とか『はねトび』とか、昔から若手のユニット番組が好きで出たいと思っていたので、本当にうれしいです。ただ、いざ出てみると、鼻をほじりながら見ていたテレビも、裏にはいろんな努力やいろんな思いがあったんだな、と痛感していますね。
大誠:別に鼻ほじってなくていいけど。
――(笑)。
トミサット:昔、大門でバイトしていたんですけど、帰り道にフジテレビが見えるんですよ。そこでロング缶を飲みながらデカい球体を見て“フジテレビに出てえな〜!”と眺めていたんで、いま自分たちがその中にいるのはめちゃめちゃ感慨深いです。
目標の場所にいるからこそ慢心せずにいたいですし、今は事務所のおかげとか、若手だから出させてもらうことも多いので、“センチネルじゃなきゃいけない”というステージに早く行きたいです。
大誠:「センチネル」というものに説得力がほしいですね。
(取材:浜瀬 将樹)
- 写真 :
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