「今くるよ師匠の隠し子?」漫才師サカイストが今では珍しい弟子生活で学んだこと
何年後かに「ようこそ福岡へ」の看板になれていればいいな【Crunch-curious-IntervieW】
福岡を拠点に活動する兄弟漫才師のサカイスト。「今いくよ・くるよ」の弟子であった彼らが明かす師匠との知られざるエピソード、そして福岡吉本へと移籍した現在について。

吉本の劇場がない頃に華大に誘われ福岡へ
――サカイストは2017年11月をもって福岡吉本へ完全移籍しました。こちらの経緯についても教えてください。
マサヨシ:芸歴20年目のとき、東京時代すごく可愛がっていただいた博多華丸・大吉の大吉さんに、「漫才の土壌がない福岡には、15分漫才ができるコンビがいない。サカイストがやってくれないか?」とお言葉をいただいたので、「ぜひやらせてください」と福岡行きを決めました。
伝ペー:今でこそ福岡にも劇場ができましたけど、当時はまだなかったので、初心に戻れる。解散まで行かないにしても、もう漫才じゃ食えないんじゃないか……という場面は10年目の節目とかでありましたけど、もし東京に残っていたら芸人を続けてないかもしれないです。芸歴が上がって劇場で出番がなくなって、漫才というものを奪われてしまったら、僕らはたまにしか漫才をしないみたいなコンビになっていたかもしれない。
――福岡に劇場ができたというのが大きいですよね。お二人は、その前から福岡での土壌を作っていたわけで。
マサヨシ:何もなかった頃は、ビブレホールという施設のライブハウスでやっていたんですが、楽屋が細長くて(笑)。そもそもライブハウスの楽屋ですし、奥が従業員休憩室なので、ビブレのアパレル関係の人たちがタバコ吸いに来たりとか。今は劇場がドンっとできたので、よかったなと思います。

――8月25日には、単独公演『弟子de兄弟』が開催されます。こちらのタイトルに込めた思い、そしてどんな公演にしたいですか?
マサヨシ:僕らは、いくよ・くるよの弟子であって、兄弟。このタイトルで東京時代もルミネでやっていたんですけど、今回はくるよ師匠が亡くなったタイミングでもありますし、ここで初心に返るために、このタイトルと漫才をしっかりできたらと思いを込めました。
伝ペー:師匠があっての僕ら、ということを再確認というか。師匠に恩返しが少しでもできるように、師匠のことを考えながら漫才をやる単独ライブだと思います。僕らは“いくよ・くるよ”の弟子なので、誇りを持って漫才したいですね。
――新ネタも披露されるのでしょうか?
マサヨシ:4本くらいできたらとは思っています。でも、1時間なのでフルで漫才をやってもいいんですけど、どうしても弟子というのがあるので、少し師匠との思い出話をしようかなと。お客さんと一緒に、師匠といた空間を感じられたらいいなって。
前半はしっかり漫才をやって、後半をしんみりするわけではなく、いろんなものを見ながら「あのときはこうだった、ああだった」と話ができて、さらに師匠のことを皆さんに知っていただけたらなと思っています。
――最後になりますが、今後の展望や目標も教えてください。
伝ペー:僕がいつも思っているのは、福岡に行ってからそうなんですけど、福岡の街に染まりたくないんです。福岡の街を染めたいんですよ! だから、何年後かに福岡空港や博多駅とかに「ようこそ福岡へ」の看板になれていればいいなと思います。「福岡を代表する芸人さんだね」と言われたい。福岡に行ったからには叶えたい夢です。
マサヨシ:本当にそうです。そのために行っていると思いますし、師匠のように息の長い芸人で漫才が続けられたらなって。だから、きっと僕らは何年経っても漫才を続けていると思います。
(取材:笹谷 淳介)

サカイスト単独ライブ『弟子de兄弟』
日程:2024年8月25日(日) 19:45開場 20:00開演
会場:よしもと福岡 大和証券劇場
チケット情報:FANY Ticket
- 取材 :
- 笹谷 淳介







