お天気キャスター山岸愛梨がとっさの判断が生んだ「視聴者との一体感」(2/2)

NHKのような信頼感を得るために

▲皆さんから信頼される存在になりたい

自分でいうのも恥ずかしいのですが、とてもストイックな性格なので、自分にはとても厳しいと思います。キャスターという仕事を10年以上やってるけど、合格点を出せたことは一度もありませんし、放送が終わったあとに「は～」とため息をついて反省することの繰り返し。

これまで一番のピンチといえば、視聴者の方にお電話をつないで現地の天気について伺う際、想像以上に青森県の方言が難しく、ほとんど理解できなかったときでしょうか。真剣な顔をして相槌を打っていましたが、実は全く聞き取れていませんでした……。本当にすみません(苦笑)。

休みの日は、番組で使えそうなネタ探しのために本を読んで勉強したり、ジムに行ったり、イラストを描いたり。

動物が好きなので、YouTubeやSNSで動物の写真や動画を常に探しています。バズっているツイートを見るのも好きですし、漫画を載せているツイッターアカウントは毎日欠かさずチェックしています。要はネットが大好きなので、だいたい私のスマホは速度制限がかかっています……。

▲得意なイラストには一層熱が入ります

最近、来年続編が出ると聞いて『ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド』を購入しました。先日までスーファミのゼルダをプレイしていたこともあり、ゼルダ熱が高まっています。

ゲームで夜更かしすることも息抜き。忙しいときこそ「次の休みの前日は、徹夜してアニメを一気に見るぞ」などと考えてしまうので、夜更かしの背徳感が好きなんだと思います。

最近はコロナでめっきり減ってしまいましたが、イベントのときに、声をかけてもらえることも力になっています。「あのときの災害で情報を伝えてくれたお礼を言いたかった」と言っていただくこともあります。

災害はないのが一番だけど、万が一の時に命を守るための情報を伝えることが大事。そして、それ以上に大事だと思うのが、皆さんに元気をお届けすること。明日からも頑張ろうって思っていただけたらうれしい。

地震が起きたらNHKをつけるという方は多いと思いますが、私たちもそういう信頼される存在になりたいし、そのためには日々勉強だと思っています。

あと、やはりパーソナリティーも大事。誰が伝えるかが信頼につながり、行動に移していただけるのかもと思います。

習慣的に天気予報を見ていただき、気象に興味を持つことが、減災・防災につながると信じています。まずは、もっと天気予報を身近に感じていただけるよう、視聴者の皆さんと気象をグッと近づける架け橋のような存在になりたいです。

カレンダーもぜひ見てみてください♡

カレンダーの詳細はコチラ↓↓
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※ワニブックス通販でのサイン入りカレンダーの申し込み締切日は、10月25日(月) 23:59まで

★連想イラストリレーしりとり★

〇【短期集中リレー連載第３回】ウェザーニュースキャスター檜山沙耶さん

声優を目指した異色のキャスター・檜山沙耶のあふれる漫画＆アニメ愛 | WANI BOOKS NewsCrunch（ニュースクランチ）

『ウェザーニュースキャスターカレンダー2022』の発売を記念して、10人のキャスターにインタビュー。今回は、檜山沙耶さんに見どころ…

インタビューの最後に、カレンダー発売を記念して、キャスターの皆さんによる「連想イラストリレーしりとり」をお願いしました。３回目の檜山沙耶さんのイラストから導いた山岸さんの答えは？　＜編集部＞

▲檜山さんのイラストから連想したのは？　イラスト：山岸愛梨

【取材時こぼれアンケート】

Q　一番好きな天気と季節は？

A　好きな天気:うろこ雲やひつじ雲が広がる秋の空です。うろこ雲は、気象学的には巻積雲、ひつじ雲は高積雲という名前の雲で、発生する高さが異なります。この二つの雲は簡単に見分けることができます。「手を伸ばして、雲の塊が小指に隠れた場合は巻積雲(うろこ雲)。雲の塊が人差し指からはみ出してしまうサイズの場合は高積雲(ひつじ雲)と判断することができる」というものです。この見分け方は気象キャスターになってから知ったので、今でもその感動が忘れられず大好きな空です。秋の空にポコポコとした雲を見つけたら、手を伸ばしてしまいます。

Q　好きな季節は？

A　冬です。一等星の数が一番多い季節で、冬の大三角や冬のダイヤモンドを眺めながらの帰り道は毎年の楽しみです。特に三大流星群のひとつ「ふたご座流星群」は安定して多くの流星が出現し、極大日は毎年つい夜更かししてしまいます。

Q　自分が撮った好きな天気のお写真とその理由を教えてください。

A　よく晴れた夜は、望遠鏡にスマホのカメラを当てて月をコリメート撮影するのが大好きです。月は満ち欠けをしていろいろな表情を見せてくれるのが楽しいですし、天体写真のなかでは比較的簡単な被写体なので、ベランダに望遠鏡を出してよく撮影しています。そのなかでも、ここ数年で一番楽しかったのは2019年11月15日の夜です。この日は星空案内人の資格取得のために、ぐんま天文台の合宿に参加し、望遠鏡で月の撮影をしました。今でも写真を見返しては「あの夜に戻りたい」と思ってしまうほど、合宿仲間たちとワイワイ見上げた夜空は最高でした。