歌って、踊って、演じる。15周年のEBiDANが見せた“原点回帰”――「EBiDAN THE LIVE 2026」3学期レポート

超特急、M!LK、SUPER★DRAGON、Sakurashimeji、ONE N’ ONLY、原因は自分にある。、BUDDiiS、ICEx、Lienel。

EBiDAN所属の9グループが一堂に会する年に一度の祭典「EBiDAN THE LIVE」。
結成15周年を迎えた2026年は、「EBiDAN THE LIVE 2026 15th Anniversary」と題し、8月13日から16日までの4日間、東京・国立代々木競技場 第一体育館で開催された。
今回のテーマは「学園」。そもそもEBiDANとは「恵比寿学園男子部」の略称だ。
今でこそ、多くの人にとってEBiDANといえば、超特急やM!LKを筆頭とする“男性アーティスト集団”というイメージが強いだろう。
しかし、そのルーツを辿れば、現在とは少し違った景色が見えてくる。EBiDANは、歌って踊るだけの場所ではなかった。俳優、タレント、モデルなど、さまざまなジャンルを目指す少年たちが集まり、芝居をし、歌い、踊り、それぞれの表現を磨いていく場所だった。
だからこそ15周年のエビライで「学園」を掲げ、随所に“演じる”ことを取り入れた今回のステージは、単なる懐古ではない。
15年を経て大きくなったEBiDANが、もう一度自分たちの出発点を見つめ直す――。8月15日に行われたDay3「3学期」は、そんな“原点回帰”を色濃く感じさせる一夜となった。
ステージに現れたのは、15年目の「恵比寿学園」
学校のチャイムが鳴り響き、「3学期」が始まる。ステージに広がるのは、ライブ会場というよりも“学校”。
メンバーたちはアーティストとしてステージに登場するだけではない。それぞれが“恵比寿学園にいる人物”として振る舞い、会話し、物語を進めていく。
そして面白いのは、そこで見せる顔が、普段それぞれのグループで見せているものとは少し違うことだ。
楽曲の中ではクールな表情を見せるメンバーが芝居になると絶妙な“間”で笑わせたり、ライブでは盛り上げ役に徹するメンバーが物語の中では思いがけず繊細な表情を見せたりする。
もちろん、普段から俳優としてドラマや映画、舞台に出演しているメンバーも多い。
しかし、所属グループもキャリアも年齢もバラバラなメンバーが、「EBiDAN」というひとつの座組で芝居をする光景は新鮮だ。それでいて、どこか懐かしい。
それはきっと、今のEBiDANが大きくなっていく過程で少しずつ見えにくくなっていた、“恵比寿学園男子部”本来の姿だからだ。
曲と曲の「つなぎ」ではない。芝居そのものがエビライを作る。
今回のライブで印象的だったのは、芝居が単なる転換のためのVTRや小芝居として置かれているのではなく、公演全体を形作る重要な要素になっていたこと。
メンバーが登場し、芝居をし、その物語の流れから楽曲へ。
歌が終われば、再び物語へ。
音楽と演劇が互いを行き来することで、通常のライブとは違うテンポが生まれていく。
当然ながら、メンバーによって“芝居の味”も違う。
真正面から役に入り込む者もいれば、普段のキャラクターを絶妙に役へ重ねる者もいる。
セリフそのもの以上に、視線やリアクションで客席を沸かせる者もいる。
そして、芝居の中で生まれるグループを越えた掛け合いも面白い。
普段のエビライでもシャッフルユニットは恒例だが、音楽でのシャッフルとはまた違う化学反応が、演劇にはある。


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