反省第20回「親父、オレ大使になったよ」
お布団で反省文
ぱーてぃーちゃん・すがちゃん最高No.1、はじめてのエッセイ連載。日常の小さなクヨクヨを綴った、布団の中で書いた反省文。

オレはそんなに夏が好きじゃない。
8月生まれの夏男ではあるけど、そんなに良い思い出が無いからだ。

幼少の頃から人より家族が少なめで生きてきたので、誕生日を祝われる経験もあまり無かったし、友達も家族旅行やおじいちゃんおばあちゃんに会いに行ったりして誰とも遊べずに暇でさみしい思いをしていた。
そんな今年の夏は、凄く良い事とちょっと切ない事が同時にあった1日があった。
まずはシンプルに凄く良かった事を発表したいと思う。
まずは夢が一つ叶った事。
芸人やタレントをしていれば誰もが憧れるであろう仕事。
スターの証と言っても過言じゃ無い。
さぁ、それは一体なんなのかと言うと、私すがちゃん最高No.1が山形の大使に任命されたのだ。
その名も“山形市ラーメン広報大使“。
山形はラーメン消費量が日本一位で、山形のラーメンの魅力をもっと全国に広めていこうとプロジェクトが立ち上がり、消費量日本一と芸名のNo.1がリンクしているという理由で選んで頂いたのだ。
まさかこの変な名前が最高の形で回収できるとは。
本当にありがたい。
そして大使の任命式が山形のイベント会場で行われる事になった。
当日イベントの2時間ほど前に現場に入って、会場の下見に行くと、至る所に自分の写真が載った「すがちゃん最高No.1 山ラー大使任命!」と書かれたのぼりが立てられた豪華なステージが用意されていた。
本来こんな名誉な事があったなら、会場中を跳ね回ってうさぎと間違えられてゲージに入れられてもおかしくないくらい嬉しい事だ。
ただですよ。
オレは嬉しい事があっても、スカしにスカす現役中二病35歳。
案内してくれてる係の方に「どうですか?凄い会場ですよねぇ?」と聞かれると、
「いやぁ、ありがたいっすねぇ」とボソッと呟いた。
バカかよ。何を言ってるんだよ。
高倉健じゃないんだから。
「自分不器用なんで」じゃないんだよ。
もっと自分の中のピョン吉を出して、ピョンピョン跳ね回れよ。なんなら嬉しんだピョンって言えよ。と高速で頭の中で反省をしながら楽屋に戻る。
楽屋には市議会議員の方やラーメン協会のお偉いさんなどがいて、式が始まるまで偉い人達に存分に人見知りをしながら待機した。
時間になり、市長と山形のラーメン協会の会長と共に壇上に上がると、各局のテレビ関係者と沢山のカメラがあり、観覧のお客さんも入っていた。
おいおい。どうせまたそこでもスカしたんだろ? と思ったでしょ?
答えはNO。
オンになったすがちゃんは、もちろんスカさない。
小気味よく笑いを取り、最後のスピーチでは会場を沸かしに沸かせて、任命式をクラブに変えてやりましたよ。
本当に。
本当だって。
無事に任命式を終えたところで、まだ昼の12時前だった。
次の日も山形で仕事があったので泊まりだったのだが、次の日のスタートも昼過ぎからだったので丸一日スケジュールに余裕がある。
これはちょうど良い。
オレには山形でやらなきゃいけない“使命“が二つあった。






