役者・歌手・ラジオパーソナリティ・YouTubeなど、さまざまな分野で活躍する本仮屋ユイカが、2年ぶり6冊目の写真集『私。』を9月8日に発売した。さらに、過去5冊の写真集『モトカリ屋』『AIR』『maururu』『mahana』『CANTIK』から、本人がセレクトしたカットをまとめたアーカイブ版の写真集『私、』をBOXに入れた特装版も数量限定で発売されている。

彼女史上最高に自分自身が詰まった作品だと自負する写真集『私。』の撮影の裏側、タイトルと表紙のカットに込められた意味とファンへの愛に至るまで、ニュースクランチ独占でインタビューを行いました!

▲写真:中山雅文

写真集「。」と「、」の意味

――2年ぶり6冊目の写真集『私。』の仕上がりをご覧になっていかがですか?

本仮屋 毎回写真集を出すときは、これが最高傑作だと思ってるんですけど、今回も最高傑作が出来上がったなと思ってます! 特に今回は特装版ということで、歴代の写真集のなかから私がセレクトしたアーカイブ版の写真集を作らせてもらえたのが、うれしくて感慨深いですね。

――本仮屋さんのこだわりを感じる写真集なんですけど、特にこだわったポイントはありますか?

本仮屋 毎回非常に良い作品を作っていただいているんですが、カメラマンをはじめ、スタッフの方は毎回違う方々と取り組みます。それは不満があるとか、そういうことでは一切なくて、常に新しい風を入れることで、自分でも気づかなかった新しい自分に出会うことができるんです。今回、撮影は中山雅文さんにお願いしたんですが、今までのどの作品にも似ていない、素晴らしい作品に仕上がったと思います。

――『私。』というタイトルにも、想いがこもっているのでしょうか。

本仮屋 タイトルが1文字、というのは撮影の段階から私含め、スタッフの皆さんもイメージしていたんですけど、出来上がりを見たら「私」以外のタイトルをつけようがないくらい、私自身が詰まった作品に仕上がったんです。そこに、これまで6冊出させてもらった、集大成的な形になったので、一旦区切りの「。」をつけて『私。』。アーカイブのほうは、まだ途中の私なので「、」をつけさせてもらって『私、』にさせていただきました。

――「。」「、」の使い方が特に素晴らしいなと思っていたんで、そういう想いがあったと知れてうれしいです。

本仮屋 「。」と「、」があるので、“ミスプリントだよ!”ってご意見くださる方がいるんですけど、“違うよ! ちゃんと気持ちを込めてるよ!”って伝えたいです(笑)。

――(笑)。

本仮屋 毎回そうなんですけど、今回は特にデザイン・構成・写真、全部気に入ってるんです。こだわったのは表紙で、これまでの作品はカメラに目が合ってたんですけど、今回はあえて目線を外したんです。これは自分の中で大きな挑戦で、今までの表紙では“ファンの皆さんを見つめているよ”というメッセージがあったんですが、今回は“皆さんに私を見つめていただこう”と思って、この写真を選びました。

――素晴らしいですね、表紙ひとつ取っても、これだけの想いが込められている……。皆さんが本仮屋さんのような方だったら、インタビューがとても楽なのにな、と思っちゃいました(笑)。

本仮屋 (笑)。ただ、ここまで自分が制作過程に入れる仕事って、写真集以外にはないんですよ。女優はいただいた役、バラエティではトークや企画、それぞれいただいた役目に一生懸命取り組むんですが、それはすでにある程度完成された形で出会いますよね。そこで言うと、写真集は1から参加できる。今回も、ロケ地や全体のイメージ、衣装やメイク、もちろん写真選びも全て関われるから、すごく好きなんです。

――撮影は今回、鹿児島の奄美大島で行われました。

本仮屋 国内で、ってなったら“奄美大島でお願いします”とすぐに伝えました。そこには原点回帰、という想いがあるんです。1冊目の写真集『モトカリ屋』は、伊豆で撮影をして、日本の自然の美しさと、等身大の自分を収めてもらったので、今回は撮影当時34歳、大人になった自分と、日本の美しさをあわせて撮ってもらいたいと思い、提案しました。本仮屋という名前は、鹿児島県がルーツなので、同じ鹿児島県の奄美大島で撮影できたのも、とても感慨深かったです。