先週、先々週と2回にわたって“私のAKB48SONGS BEST10”を語ってくれた向井地美音。しかしこのタイミングで外せないのが昨年の12月8日、新劇場お披露目のタイミングでスタートした『ここからだ』公演。短期連載の最後となる今回は、最強のAKB48知識を誇る彼女が語る『ここからだ』公演の魅力、そして独自の深読みで導き出す隠されたテーマとタイトルに込められた意外な事実!!?? 若干妄想もあります(笑)!!
歌詞に“東京ドーム”って言葉があるのが嬉しかった!
――劇場がリニューアルして新劇場になるタイミングで、久々の新しいオリジナル公演が登場したわけですが、どれくらいぶりだったんでしょうか?
向井地:『M.T.に捧ぐ』公演以来だから・・・。9年ぶりですね(笑)! 私はAKB48にいる中で、自分がオリジナル公演の初日のメンバーになるっていうのが1つの夢だったので・・・。
――それまでなかったんでしたっけ!?
向井地:ないです! 私と同年代くらいのメンバーだと、『M.T.に捧ぐ』のときにチームAだった子しかオリジナル公演を持ってないんですよ。それ以降はリバイバルや、今まであった曲を組み合わせるプロデュース公演とかだったので。だから新しいオリジナル公演を頂けるって聞いた時は、本当に嬉しかった! このまま一生もらえないまま終わっていくのかなって思っていたので(笑)。
――曲を聴いたときの最初の印象はどうだったんでしょうか?
向井地:思った以上に私たちへの当て書きというか、今のAKB48が歌うからこそ意味がある! みたいな曲が多くてビックリしました。『ここからだ』とか『劇場へ ようこそ!』とか『まだ見たことのない景色へ』とか『緞帳を上げてくれ!』とか、本当に今の私たちに当てはまってる曲、歌詞になってるんですよ。
特にオープニングの中だと『劇場へ ようこそ!』が一番好きなんですけど。一番嬉しかったのが、“狭いこのステージから/憧れの東京ドームへ”って、東京ドームって言葉が歌詞に入ってること! 私が総監督のときも、“東京ドームに立ちたい”って言葉では言ってたんですけど、言うたびに今のAKB48で言っていいのかなって気持ちがあって。なるちゃん(倉野尾成美)も今総監督になって、言うときにすごく勇気が必要だったって言ってて。でも歌詞にしてくださったことで、今の私たちも東京ドームを目指していいんだって認めてもらえた気がして、すごく嬉しかったです!
――曲調が流れるようなミュージカルっぽいメロディーで、『シアターの女神』を思い出しました。
向井地:そう! 私も令和版『シアターの女神』だと思ってました。曲も本当に好きです!

――ユニット曲ゾーンで、向井地さんは王道アイドルソングの『振り向きざまのキッス』の担当です!
向井地:これはちょっとビックリしました! 初日のメンバーの中だと最年長なんですよ私とゆうちゃん(村山彩希)が! その2人がこんなブリブリな衣装を着させてもらって! 嬉しかったんですけど! 実はこの曲最初は私とゆうちゃん2人だけの予定だったんですよ。大丈夫か27歳コンビ!? っていう(笑)。それがセンターに若いいともも(伊藤百花)が入ってくれることになって、ホッとしました。
この曲、ブリブリな感じなんですけど実は振りがめっちゃ難しいんですよ。1サビはマイクスタンドを使って歌って、2サビはセリに座って手だけで踊って、3サビはハンドマイクって、全部違うことをするんですよ! すごく凝ってる! ぜひそのへんも注目して見てください。