平成生まれ、令和元年デビューのアイドルBEYOOOOONDS・島倉りかは、昭和歌謡が大好き! そんな彼女が毎回テーマごとに、紅白それぞれの楽曲を選曲。独自の視点で魅力を語り勝敗を決めます。島倉りかのお相手を務めるのは、生粋の昭和気質ワニちゃんです。
言葉にならない感情とは……
ワニ もう師走になりましたね。
りか 今年はなんだかあっという間でした。
ワニ 季節もすっかり冬になってきましたが、『りかワニ紅白』では、熱い戦いを繰り広げましょう。では今回のテーマは?
りか 『イントロ、歌詞が始まるまで長い曲』対決になります!
ワニ マニアックな対決(笑)。先攻紅組は?
りか 由紀さおりさんの『夜明けのスキャット』です。
ワニ 1番は全部スキャットのみです。
りか はい! こんな曲、他にはないですよね(笑)。
ワニ 元々はラジオのジングル部分だったみたいですね。それが評判で、曲と歌詞が付いたとか……それにしてもねぇ。
りか 由紀さおりさんの声が透き通っていて心地よく、覚えやすくて。一度聴いたら忘れられない印象です。
ワニ 子守唄のよう。
りか ただ私はこの曲に何か影を感じるんですよ。
ワニ 重たい感じですか?
りか この後、主人公は心中するんじゃないかという……
ワニ なんと!
りか 考えすぎかもしれないですが、2番以降の歌詞に「時が止まる」などもあって、朝が来ないイメージなんです。1969年の曲という時代背景も考えると、意外ではないかな、と。
ワニ スキャット部分は、そこへ至るまでの迷いなんかあったりするのかな。
りか 言葉にできない感情でしょうね。由紀さおりさんの他の楽曲でも、「愛=生きる意味」というテーマが多くて、私はその解釈がしっくりきています。