息の合ったしゃべくり漫才で「M-1グランプリ」では2018・19・20年と3年連続ファイナリストとなった見取り図(盛山晋太郎[写真左]・リリー[写真右])。ツッコミの盛山晋太郎とボケのリリーの小気味いい会話のやりとりは、バラエティー番組などでも存分に発揮されている。

この連載では、歯に衣着せぬ発言を恐れない2人に、“男がかっこいいと思う男とは?”というお題のもと、自由気ままに語ってもらう。更に、イラストも描いてかるたを作る!

――今回は「ふ」で、お願いします。

盛 山 「ふ」。『(山里亮太の)不毛な議論』(ラジオ)。

リリー 『不毛な議論』のMC、(南海キャンディーズ)山里さん。

盛 山 ラジオスターじゃないですか。ラジオで支持を集めてるって、かっこいいなと思います。山里さん、なんでも助けてくれるし。

リリー 優しいしな。

盛 山 めっちゃ優しいです。

――トークの技術力がすごいですよね。

盛 山 そうです、売れるべくして売れてる人です。

リリー 面白いし、愛もあるし。

盛 山 後輩が出ても、絶対くささないですし。だから、いい意味でも、悪い意味でもめっちゃボケてしまいますね。“山里さんがなんとかしてくれる”って。すごい甘えてます。

リリー 冷静な分析力もあって、話聞いてて面白いですね。

盛 山 そんな山里さんが『天才はあきらめた』って本を出して、あの人に天才は諦めたって言われたら、もうお手上げですよ。

リリー 天才やもんな。

盛 山 天才でいてほしい。なので「ふ」は『不毛な議論』のパーソナリティ(である山里さん)。『不毛な議論』そのものもそうですけど。

――人気の番組ですしね。

盛 山 やっぱり、ラジオで支持を得るってすごいですよ。大人にしか響かないんでね。…フェラーリは?

リリー フェラーリ乗れるやつ。

盛 山 F-1でもそうか、フェラーリ。

リリー 憧れのひとつやな。

盛 山 でも憧れすぎて、成功者といえばフェラーリって、昭和のときからあるじゃないですか。

リリー ベタすぎる?

盛 山 もーええかなって(笑)。

リリー ま、金持ちといえばベンツよな。

盛 山 ま、ロゴもかっこいいですけどね。ドン・キホーテでフェラーリのロゴのロンTとか売ってるでしょ。絶対ウソやろっていう(笑)。

――へぇー(笑)。

リリー ちなみに、ギャロップの林さんは、フェラーリのリュック持ってますよ。

盛 山 きついなぁ。ダセェー!

リリー へへへへへ(笑)。

盛 山 フェラーリは車やからかっこいいんすよね。

リリー フェラーリのリュックで、自転車で来たからな(笑)。

盛 山 どこがやねん(笑)。やっぱ、林さんの名前出すなって!

リリー ははははは(笑)。何回目なんやろ、これ(笑)。

盛 山 (林さん)離婚されたんで、もう名前だしたらダメです(笑)。

――え、そうなんですか!

リリー そう、かわいそうにするから。前までは、なんだかんだ幸せっていうのがあったから。

盛 山 家庭持って。

リリー うん。

盛 山 今はもう、申し訳ない。

リリー ハゲて、一人になって。かわいそう(笑)。

盛 山 すごい面白い人なんで。…フォアグラ! 「ふ」は、高級なもの多いな。

リリー うん。ふ、フリー。フリーってすごいですよね、例えば、社長もそうじゃないですか、自分でやってるフリー。どこにも雇われず。僕らはバリバリ吉本なんですけど。だから、さらば(青春の光)とかもそうですよね。フリー。

――そうですね。

リリー かなり大変だと思う。

盛 山 でも、もう数年後は、ほぼフリーちゃいます? タレントって。

リリー 事務所の意味をなしてない。だからフリーランス。

盛 山 だって、TikTokから紅白出れる時代ですよ。自分で発信できるんで。

リリー 事務所にいる意味がないもんな。こんだけプラットホームがあれば、テレビに出なくても、なんぼでも有名になれるしな。

盛 山 あのひろゆきも言ってました。

――(笑)。