息の合ったしゃべくり漫才で「M-1グランプリ」では2018・19・20年と3年連続ファイナリストとなった見取り図(盛山晋太郎[写真左]・リリー[写真右])。ツッコミの盛山晋太郎とボケのリリーの小気味いい会話のやりとりは、バラエティー番組などでも存分に発揮されている。

この連載では、歯に衣着せぬ発言を恐れない2人に、“男がかっこいいと思う男とは?”というお題のもと、自由気ままに語ってもらう。更に、イラストも描いてかるたを作る!

――今回は「り」で、お願いします。

リリー 理解がある人。女性のことを理解してあげられる男性とか。

――理解力は大事ですね。

リリー リムジン乗れるやつ。憧れますねー。

――お金持ち。

リリー リッチもそうか。

盛 山 リムジンなんて、いらんもんな。街乗り(用の車としては)最悪の不便さなんですよ。あんなん、自分の財力を誇示するするための乗り物でしょ。

リリー そうやな。

盛 山 マジで。

――角、曲がれないですよね(笑)。

盛 山 はい、マジでいらない。それでも、リムジンを購入してる金持ちはすごいですね。リアルな奴らは? リアルで生きてる人らは、かっこいいですねー。ヒップホッパー。

――リアルな奴らって、ヒップホップを指すんですか?

盛 山 はい。ヒップホップはリアル、リアルじゃない奴はフェイクなんだって言いますね。

リリー 陸上競技早い人。走るとか、基本的なことね。

――身体能力が優れているのは、かっこいいですね。

盛 山 陸上って言ったら、ウサイン・ボルト。

――ボルトって、引退しましたよね?

盛 山 はい。引退して、サッカーやってるんですよ(2019年にサッカー選手も引退)。

――あ、そうなんですか。

リリー 一人めっちゃ速い(笑)。

盛 山 そう、おもろいくらい速いんで(笑)。でもやっぱ、サッカー選手は(ボルトに)追いつくらしい。ドリブルの速さが全然ちゃうらしくて。

――なるほど。ドリブルしながら走るとなると、技術がいりますからね。

盛 山 ボール蹴りながらだと、サッカー選手のほうが、めっちゃ速い。

リリー スルーパスが来たときとかは、めっちゃ速い。

盛 山 スペースへの抜け出しとかは、ボルト、ただ本気で全力疾走する。

リリー 昔の野人・岡野(雅行)みたい。普通に走ったら速いでしょ。

盛 山 日本人だと、桐生(祥秀)さんとか、ケンブリッジ飛鳥さんとかか。世界最速にはまだ日本は遠いですけど、陸上はリレー強いもんな。銀メダルは獲りましたもんね。

――メダル穫れるのはすごいですよね。

盛 山 やっぱりバトンを渡す技術がすごいからじゃないですか。日本人ならではの細かさというか。規律正しく守るらしいんで。

リリー んー。

盛 山 日本人は練習するんで。海外の選手は、そこまでバトンの練習はしないらしいです。日本人は特殊なんちゃいます? そこでメダルが狙えるのはすごいですね。野球でいうたら、バントとか、スモールベースボールするのと一緒っすよ。自分らが勝つ方法を見つけだす。

リリー 海外やったら、速かったらええやろっていう考えなんちゃう。