息の合ったしゃべくり漫才で「M-1グランプリ」では2018・19・20年と３年連続ファイナリストとなった見取り図(盛山晋太郎［写真左］・リリー［写真右］)。ツッコミの盛山晋太郎とボケのリリーの小気味いい会話のやりとりは、バラエティー番組などでも存分に発揮されている。

この連載では、歯に衣着せぬ発言を恐れない２人に、“男がかっこいいと思う男とは？”というお題のもと、自由気ままに語ってもらう。更に、イラストも描いてかるたを作る！

――今回は「そ」でお願いします。

リリー　尊敬できる人。ま、でも、これは人それぞれになりますけどね。尊敬できる人って。でも、人生でほんまに尊敬できる人って、何人かしか会わないと思いますよ。

――ちなみに尊敬している人は？

リリー　あー、先輩は尊敬しますけど、でも、どうしても仕事上になるからな…。私生活で尊敬できる人って、親くらいしかいないかもしれないです。

――たしかに。

リリー　まぁ、でも尊敬している先輩は何人かいますね。

盛　山　即戦力って、かっこよくないですか？　即戦力って言葉。バイトとかでもあるじゃないですか、ヘルプで来て、この人即戦力や！　って。

リリー　たしかに、(部活で)高１のレギュラーとか、かっこよかったもんな。

盛　山　即戦力…。阪神で言うたら、佐藤(輝明)か。…話してる内容が毎回一緒や(笑)。

――阪神の話題は、たまに出ますね(笑)。

リリー　あ、孫悟空。

盛　山　やばいて『ドラゴンボール』は。

リリー　ちゃうちゃう(笑)。

盛　山　もー、さんざん言うたって。

リリー　孫悟空はでてないやろ。

盛　山　「そ」こそ出さなあかんけど。孫悟空ね。

リリー　孫悟空って、ほんまにかっこええよな。

盛　山　散々言うてきたで、悟空(笑)。                 

――(笑)。

リリー　でも、子どものときマジでヒーローじゃなかった？

盛　山　うん。

リリー　一番なりたかった。

盛　山　キャラデザインも完璧。孫悟空は『ドラゴンボール』の主人公っていうか、『(少年)ジャンプ』の主人公ですから。

リリー　『西遊記』の孫悟空もな。

――あー、中国の。

盛　山　主人公でいったら、霜降り明星の主人公感エグい。もう、いろんなところで言われてると思いますけど、霜降りは間違いなく主人公です。

リリー　即戦力やしな、それこそ。

盛　山　うん。霜降りはすごい。(話を)振られたら、絶対自分らで(話を)落とすもんな。振られたら、スベろうが自分で受け止めて、何かやって(話を他の人に)振ってますね。あれは、芸能界の即戦力。ほんま主人公って感じですよ。お笑いに全魂を売ってますよ。

リリー　ま、粗品も「そ」か。音楽の才能もあるしなぁ。

盛　山　レーベル立ち上げてましたもんね。ほんまに音楽(業界)の人が見ても、すごいらしいですよ。

リリー　へー。スパチャでもすごいらしいしな。

――へぇ！　そうなんですね。幅広いですね。

リリー　強いよな、(できることが)何個もあるって。

盛　山　楽器全部弾けるんちゃうかな？

リリー　へぇー。

――器用ですね。

盛　山　そ…。操縦って、かっこいいよなー。

リリー　車の運転も操縦やしな。

盛　山　この前、ロケで船に乗ったんですけど、操縦席の横に座って、ずっと見てました。

――船って、あんまり乗らないから見てて楽しそうですね。

盛　山　システムが全然わからんから、どういう原理で進んでんやろ？　とか、どれがアクセルなんやろ？　とか、見るのが楽しかったです。めっちゃ男の子でした。

リリー　でも、成功した男は、みんな船に行き着くって言うよな。タモ(リ)さんとかも。

盛　山　あー。運転簡単そうやなって思いますけど。

――船舶免許って難しいんですかね？

盛　山　持ってる人多いですよ。ただ、知識がいるんですよね。潮の動きとか、風の動きとか。

リリー　けっこうむずいよな。

盛　山　そっちがむずいって聞きますね。操縦自体は簡単だと思いますけど、知っとかなあかん知識、そっちが難しいですね。標識とかない分、自分で把握しておかないとあかんらしいです。

リリー　どこにおるかとかな。そして、めっちゃ金もかかるし。

――船って、高そうですよね。

リリー　そう。維持費とかもかかるし。