ドーミーインは備品の性能もGOOD!

備品の性能が良いのも素晴らしい。

私はドーミーインに泊まった際に使ったことがきっかけで、同じパナソニックのドライヤーの上位機種を自宅用に購入した。また、先日泊まった本八戸のドーミーインでは、部屋に備え付けのドライヤーが洗面台に直置きという無粋な状態じゃなく、カゴに入っていたのがポイント高かった(これは同じドーミーインでも地方によって異なり、巾着袋に入っていたりする場合もあるが、コードをきれいにたたんで袋に戻し入れるのは少し面倒なので、カゴのほうがありがたい)

▲ドライヤーはカゴに入っている。そんな細かいところにもゲストへの気遣いを感じる

ちなみに、次にベッドを買い換えるときには「サータ社」にすると決めている。これも、以前に泊まったドーミーイン金沢『御宿野乃』でのベッドの寝心地が抜群だったからだ。

また、個人的に絶賛したいポイントは、ドーミーインにはバスタオル専用のハンガーがあること。写真のように引き戸にハンガーがついている場合もあるし、独立したハンガーが備え付けられている場合もある。

もともとは長期滞在者用に付けたものだそうだが、ドーミーインに泊まるときは複数回お風呂に入ることも多いので、タオルがしっかり乾くことは重要なのだ。

▲ 部屋の引き戸についているバスタオル専用ハンガー。専用のハンガーがあるホテルは多くはない

ドーミーインの真髄は夜鳴きそばと朝食!

ソフト面でのサービスとしては、夜21:00頃〜23:00頃まで(時間は施設によって異なる)「夜鳴きそば」の無料提供がある。あっさり醤油味のスープは、昔ながらの中華そばを思わせる親しみやすい味わい。具はネギとメンマとあおさのりで、十五夜など、お月見の日には卵がのることもあるようだ。

▲名物の「夜鳴きそば」はドーミーインに来たら必ず食べたい

小腹を満たすのにちょうど良い量なので、私などは出張の晩はこれを夕食の代わりにしてしまうこともある。少し物足りないくらいがちょうど良い。なぜならドーミーインの本領は朝食にあるからである。

そう、本八戸の場合は、八戸名物の「せんべい汁」と、名産のホタテを炊き込んだご飯、そしてこれまた名産のイカをミンチ状にして揚げたイカボールがあり、いずれもスモールポーションでいろいろ食べられるようになっていた。ちなみに、イカは刺身も用意されており、朝から新鮮な刺身を味わう贅沢を楽しむことができた。

また、名古屋・栄の朝食は「味噌カツ」「ひつまぶし」「小倉トースト」「きしめん」など、“朝食”という概念にとらわれずに名古屋の名物を一通り食べられるラインナップであった。観光旅行ならば本格的な店に行って食べるのが良いのだろうが、出張のような短い時間の滞在なら、これらを少しずつ味わえるのはとてもありがたい。

また、女性ひとり、あるいは小さい子どもと一緒の旅でも、ポーションが小さい料理を少しずつ食べられるのは好都合。しかも手軽で気楽、なによりコスパがいい、と良いことずくめなのだ。ドーミーインの朝食バイキングは、宿泊者以外でも事前予約すれば食べることが可能なので、まずは一度体験してみてほしい。

▲イカ、ホタテ、南部せんべいなど青森の食材をふんだんに使った朝食

朝食が目玉だけに、この時間帯の食堂はたくさんの人でごった返すのだが、食堂および浴場の混雑状況は、部屋のTVモニターで把握することができるため、混雑を避けて利用することが可能なので便利。

▲部屋のTVで把握できる混雑状況。いながらにして様子がわかるのがうれしい

徹頭徹尾、宿泊客の身になったドーミーインのもてなしは、何度泊まっても細かな気遣いへの新たな発見がある。出張ばかりでなく、今度は家族旅行でも使いたいな、と思っているほどだ。