お笑い芸人・五明拓弥(グランジ)が、漫画家・ごめたんとして描いた漫画『39歳の免許合宿 -ストーリーは自分(てめぇ)で創れ-』。
漫画家・山本さほから薦められ、五明が友人のアーティストimai(group_inou)と向かった免許合宿での日々を描いた作品は、SNSでの発表直後から大きな話題を呼び、その連載をまとめたインディーズ版を同人誌即売会「コミティア」で発売したところ、すぐに完売。通販での重版なども重ね、ついにメジャー版として8月24日にリリースされた。
8月28日(日)には、芳林堂書店高田馬場店でトーク&サイン会も開催するごめたんこと、五明拓弥に発売直後の感想、イベントへの意気込みを聞いた。
書店に並んでいるのを見て感動!
――『39歳の免許合宿 -ストーリーは自分(てめぇ)で創れ-』メジャー版発売おめでとうございます! 41歳の誕生日に漫画家デビューをした感想をお聞かせください。
五明 ずっと自費出版でやってきてたので感慨深いです。メジャー版の発売2日前、イベントの打ち合わせのために芳林堂書店さんに行ったんです。都内の書店には発売日前よりも早く届くと聞いていたんですが、それでも実際に置いてあるのを見たら、とてもうれしかったです。
その後、24日の発売日に行ったくまざわ書店さんは、ほとんど飛び込みで行ったのに並んでいたんで“置いてある…!”って思って。そのあとも新宿近辺の本屋さんを回ったんですが、これまで自分が読んでいたような漫画と一緒に並んでいたのにも感動して、本当に41年間でいちばん感動した誕生日になりました。
――感慨深いですよね…! 普通にこれまで買ってた漫画と同じように並んでる、これはやっぱり漫画家になったからこそ、味わえたことでしょうし。
五明 そうですね。あれだけ似合わなかったベレー帽も、今日かぶったら、ちょっと似合ってきてるんじゃないかな、と思います(笑)。
――(笑)。この本には欠かせないimaiさんは、メジャー版を読んだ感想について何かおっしゃってましたか?
五明 ちょうどimaiさんが『MONSTERS』を制作している時期と、僕がこの漫画を描いていた時期が一緒で、出るタイミングがほぼ同じだったんです。合宿のツラさも一緒に味わってたのもあって、imai さんは「兄弟的な作品」って言ってくれてて。Twitterに「本当にこの人と友達になれて良かった」って書いてくれてたんですけど、もともと僕がミュージシャンとしてimaiさんのファンだったのでうれしかったです。
ポスターと同じ男が写真撮ってる!
――そういう絆みたいなものがお二人からはすごく伝わってきます。神奈川県で唯一の免許センターがある相鉄線二俣川駅に、ほぼ実寸の五明さんとimaiさんが並んでいる発売の告知ポスターが貼られていますが、それを見に行かれての感想を聞かせてください。〔注:掲載期間は2022年8月24日~30日まで〕
五明 ポスターから、駅の広告にはないノイズが発せられてましたね(笑)。
――ノイズ(笑)。
五明 あんなジメッとしたポスター、なかなかないですよね。でも、あれも実際に見てすごく感動しました、やりたかったことの1つだったので。面白かったのが、ポスターをバックに写真を取ってるときに、カップルが「あのポスターの男と同じ顔のヤツが写真撮ってる!」と言ってたらしくて面白かったです。
――(笑)。五明さんの絵がうまいってことですよね。
五明 原寸大といいながら、実はちょっと僕のほうが大きかったんですけど、それでもデカいんで、ぜひ僕の大きさを見に行っていただきたいですね(笑)。
〇ごめたんのメジャー流通への道 Day19『発売日!』