11月22日の深夜に放送された『太田上田』(中京テレビ)に、タレントの古舘伊知郎がゲスト出演。番組MCの太田光(爆笑問題)と上田晋也(くりぃむしちゅー)を相手に、それぞれが抱く互いの印象など、興味深い内容の話題について3人がトークを展開。著書で称賛していた太田と上田を相手に、いつもの「古舘節」が冴え渡っていた。

『MC論』でも太田上田のキャラクターを絶賛

『太田上田』は、太田光と上田晋也が、毎回さまざまなテーマを扱い、二人が軽妙かつ過激なトークを繰り広げるバラエティ番組。不定期でゲストを招く放送回もあり、この日は「二人も尊敬する大先輩、言葉の魔術師」として紹介された古舘伊知郎をゲストに迎えた。

番組冒頭では、太田と上田はゲストが誰なのか知らされておらず、太田上田について書いた書籍を出している大物有名人、というヒントのみが伝えられていた。それに対し「見たことないですね」「聞いたこともない」と首を捻る二人。

その後、古舘が姿を現すと、上田は手を叩きながら絶叫。太田も「超大物じゃないですか」と驚きを隠せない様子で拍手して迎えた。

古舘の著書『MC論』のなかで、太田と上田のMCとしてのスキルを激賞していることを紹介し、芸能界で長きにわたりスポーツ実況やアナウンサー、司会者として名を馳せてきた古舘は、この日の放送でも両者のトークを称えている。

「古舘さんにはお会いしたかったんです。ちょうど噂をしていたところなんですよ」と喜びを伝える上田に対しては「この進行のうまさは堪らない。まったく違和感がない」と大げさ気味に持ち上げる。さらに、太田には「この男はすごい冷たいから」と強烈なツッコミを入れながらも、過去のエピソードを交え「あれは良いね。言葉の廃墟だね」と独特の言い回しを披露するなど、二人を褒めちぎった。

また、番組後半では、古舘が報道番組のキャスターを務めていた時代にも触れており、当時の現場でのさまざまな苦労話を語る場面になると、太田は「それは修行だわ。ホントに古舘さんは真面目なんだよね」としみじみと感想を口にしている。

さらに、古舘は世間からの自身の評判について問われると「もう昔からクソミソ言われているから」と全く気にならないと言い放っており、上田も「無敵でしょうね、古舘さんは」と納得の様子をみせていた。

今回、紹介されていた書籍『MC論』は、アナウンサーや司会者、お笑い芸人、タレントなど芸能界の大物MCを取り上げ、古舘がそれぞれに見解を述べる内容となっている。そのなかでは「司会ガンジス川の源流に最も近い脊髄反射のMC」(爆笑問題)、「ツッコミと転換力。関東芸人屈指の聞き出す力」(上田晋也)と綴られている。

二人のキャラクターやセンスを高く評価している古舘と、圧倒されながらもゲストの言葉を引き出しいていた太田と上田。番組は、MCの重鎮に位置付けられる古舘の止まらない勢いに、二人が大笑いするなど、最後まで絶妙な掛け合いをみせていた。