新型コロナウイルスの脅威も2年前と比べればだいぶ落ち着き、もうコロナ禍前に近いペースで出張しているという方もいるかもしれない。そんな“出張ライフ”を豊かにするのがドーミーイン。一般のビジネスホテルよりも寛容で快適に宿泊できると、ビジネスマンの間で話題だ。今回は数あるドーミーインの推しポイントの中でも、サービス精神がすごい大浴場とサウナについてご紹介します。
※本記事は、ワニブックスNewsCrunch編集部:著『Have a nice ドーミーイン - 「一泊すると住みたくなる」最高のビジネスホテル -』(ワニブックス:刊)より、一部を抜粋編集したものです。
ビジネスホテルを変えた「大浴場」の存在
ドーミーインに泊まる理由のひとつとして、「大浴場があるから!」と答える人はかなり多いと思われる。
以前は大浴場が付いているビジネスホテルの存在は、本当に稀だった。温泉地に近いビジネスホテルや、宿泊料金のお高いホテルや民宿、あるいは観光地の大型旅館などにはあったが、「街中(まちなか)にあるビジネスホテルに当たり前のように大浴場が完備されている」なんていう話はドーミーインが登場するまで、ほとんど聞いたことがなかった。
出張というのは、とにかく疲れるものである。新幹線や飛行機での移動は、それだけで大きく体力を削られるし、全身の筋肉もこわばってくる。ましてやコロナ禍においては移動するというだけで精神的にピリピリする時期が続いていたため、いつも以上に疲労度が大きかった。
そんな時、大浴場があると、どんなにありがたいか!
大きな湯船にゆったりと足を伸ばして浸かって「あぁ~」と声が漏れてしまうだけで、もう疲れが頭のてっぺんから湯気と一緒に抜けていく感覚。ドーミーインでしか味わえない、この疲れが抜けていく感じがいいのだ。
どんなにお金持ちでも「自宅に大浴場がある」という人はほとんどいないだろう。つまり、大浴場に入るという行為は誰にとっても非日常体験、ということになる。
逆にせっかくホテルに泊まっているのに、自宅の浴槽よりも狭いユニットバスに浸かって「これだったら、自宅のほうがゆったりできる」と感じてしまったら旅情もないし、心身ともに疲れを残したまま出張を続けなくてはならない。ゆえに、大浴場があるホテルを選びたくなるサラリーマンやビジネスマンが多いのだ。
現在では他のビジネスホテルチェーンでも大浴場を売りにするケースが増えてきた。しかし、ドーミーインとは決定的に違う部分がある。
それは大浴場の営業時間だ。
だいたいのビジネスホテルではチェックインの時間に合わせて大浴場をオープンして、清掃などのため深夜0時から2時ぐらいで一旦、閉めてしまう。
あまり広くないホテルの大浴場の場合、たとえば夕方から夜10時までは女湯、それ以降は男湯と入れ替え制を取っているケースも珍しくない。つまり「いつでも、好きな時に、気軽に」入れるわけではないのだ。
その点、ドーミーインはチェックインが可能な15時から大浴場に入れるのはもちろんだが、深夜に至ってもクローズすることはなく、基本、夜通し入浴できるのだ(サウナだけは深夜から朝にかけて閉まってしまうが、できたらいつか改善してほしい)。
出張時はイレギュラーなスケジュールになることも多々ある。
とりあえず夕方、現地に入って、夜から打ち合わせという場合、一度、大浴場に浸かって心と体を整えてから相手先に向かい、深夜、ホテルに戻ってきてからもうひとっ風呂という贅沢もできる。
こうなってくるともはや湯治(とうじ)の感覚に近くなってくるが、いつでも気軽に大浴場に入れるというのは間違いなくドーミーインのストロングポイントだ。
しかも、ただ単に広い湯船がある、というだけのレベルの話ではない。
これはエリア(立地)によって、いささか差は出てきてしまうが、ドーミーインの大浴場はいわゆる健康ランドなどの温浴施設に匹敵する立派なお風呂が設置されているケースが多い。大きな湯船がドーンとあるだけではなく、露天風呂だってある。露天風呂に関しては朝、太陽の光を浴びながら浸かることで、一日のパワーを充填できるような感覚を味わえるのがまたいい。
そう、朝もゆっくり浸かれるのがドーミーインの大浴場の良さ。最近では大浴場のオープン時間が朝10時まで延びたので、ゆっくり起きて朝食を取り、そのあと、朝風呂に入って(時間帯によっては夜よりも空すいている場合が多いのでおすすめ)、11時にチェックアウトする……という夢のような出張の朝をレイアウトできるのだ。
もうひとつ、とても重要なことがある。
ホテルの大浴場に限らず、温浴施設のシャワーというのは、一定時間が経過すると、勝手に止まってしまう設定が多い。頭を洗っている真っ最中、急に止まってしまうとなんとも嫌な気分になるものだが、ドーミーインのシャワーは勝手に止まることがない! 本当に小さいことかもしれないが、なにげない部分でのストレスフリーは、心からのリフレッシュに直結してくる。これもまた重要なポイントだ!
サウナーも注目する本格的な施設で「ととのう」
近年、サウナの人気が高まってきており、“サウナー”と呼ばれるサウナ愛好家の人たちが激増している。
いわば令和版のサウナブームが到来しているわけだが、そんなサウナーたちのブログやTwitter、Facebookなどの情報交換の掲示板を見ると、「なんといってもあのドーミーインのサウナは……」という記述をたびたび見かけるようになった。
つまりドーミーインのサウナはホテルの「おまけ」なんかではなく、独立した施設として好事家から高い評価を受けている、ということになる。
ブームに便乗する形でサウナ完備を売りにするビジネスホテルも増えてきたが、そもそも大浴場が小さいホテルが無理にサウナを設置すると、それに伴って当然ながらスペースまで小さくなってしまう。2人か3人で満員になってしまうサウナだと、入りたくてもすぐには入れない、という現象も起きてしまうわけで、そうなるとなかなか評価は高まらない。
前述したように、ドーミーインの大浴場はビジネスホテルの枠を超えた広さを誇るケースが大半だ。つまり、サウナ用のスペース(水風呂も含む)がしっかりと確保できるわけで、その分、満足度も高いものとなっているのだろう。
さらに露天風呂がある、というのも大きなポイント。サウナをじっくりと堪能したあとに、しっかりと外気浴まで味わえるわけで、まさに「ととのう」ための要素がすべて詰まっているのだ! 真冬の露天風呂もまた格別である。
さすがのドーミーインも深夜だけは衛生管理などのために稼働を停止せざるを得ないので、仕事でチェックインや戻りが遅れたりすると、サウナに関しては諦めなくてはいけなくなってしまうのだが、後述する夜鳴きそばと同様に、「これがあるから早くホテルに帰りたい」と思わせるための大切な要素のひとつがサウナであるのは間違いのないところだ。
大浴場とサウナで「ととのう」ことで、その日の質の良い睡眠は約束されたようなもの。出張中に心も体もリセットできるというのは、本当にありがたいことで、ドーミーインに連泊してきたら、「出張に出る前よりも健康体になっているのでは?」と思ってしまうぐらいだ(笑)。これこそ、まさに湯治の発想であり、疲れ果てたビジネスマンが休みをとらずにゆったりできる出張の裏技でもある。