8月25日(金)~8月27日(日)の3日間、COOL JAPAN PARK OSAKAを含む大阪城公園内にて開催されていた『Warai Mirai Fes 2023~Road to EXPO 2025~』。
8月26日にCOOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで行われた「YOSHIMOTO presents TATSUJIN-Fantastic Comedy SHOW-」は、吉本興業初の「ことばを使わない公演」として今年の3月に初開催。
今回はバタハリ、ヤンシー&マリコンヌ、くまだまさし・もりやすバンバンビガロ・ハイキングウォーキングによるユニット「チーム宴会」、5GAP(クボケン、トモ)・市川こいくち・ウエスPによるユニット「チームカブキモノ」が出演し、芸人たちが「ちょっとだけしゃべって」世界中から集まった観客を、あの手この手で盛り上げた。
観客を巻き込んだパフォーマンスで大盛り上がり
「世界中から集まったお客様をあの手この手で盛り上げる」との言葉通り、客席には各国からの観客が。MCのチャド・マレーンが英語で公演内容を説明すると、それだけで盛り上がる観客。ギャロップの林が恐る恐る「何もわかってないよ、っていう人!」と手を上げさせると、多くの人の手が上がり、安堵するという一幕もあった。
ライブは、その公演概要通り、日本語がわからなくても笑えるパフォーマンスが披露された。バタハリ、ヤンシー&マリコンヌ、くまだまさし・もりやすバンバンビガロ・ハイキングウォーキングによるユニット「チーム宴会」、5GAP(クボケン、トモ)・市川こいくち・ウエスPによるユニット「チームカブキモノ」が出演。それぞれ異なるアプローチで、小さい子どもから、外国人までを爆笑の渦に包み込んだ。
そのなかでも、くまだまさし・もりやすバンバンビガロ・ハイキングウォーキングによるユニット「チーム宴会」は、お客さんを巻き込んだパフォーマンスを実施。協力してくれたお客さんには、くまだまさしのオリジナルグッズがプレゼントされるなど、趣向を凝らした演出で、宴会芸を飛び越えた盛り上がりを見せていた。
TONIKAKUのブレイクはウエスPのおかげ
ライブ後の会見にはハイキングウォーキング、ウエスP、もりやすバンバンビガロ、ヨネダ2000、チャド・マレーンが出席。
ライブを振り返って、ハイキングウォーキングの松田は「じつは僕たち、2015年に漫才をやめきって、こっちの世界に来ました。そこから10年経つ2025年に、ちょうど大阪万博があるということで、そこを見据えてネタを作り込んできた。今日もその成果が実って子どもたちも笑ってくれた」とコメント。
それを聞いたQ太郎は驚きの表情を見せた。「僕は相棒なんですが、初めて聞きました。でも松田さんの進んでいく道についていってますね」と話すと、その後の言葉も全て松田が言うことを繰り返す、という信頼関係の深さを見せた。
海外でブレイクしたとにかく明るい安村、このイベントに次を狙える芸人がいるかも? という期待も膨らむライブだったが、すでにバズっているウエスPは「5年前に自腹でイギリスの『ゴッドタレント』に行って、スタッフさんとパイプを作ったから、安村さんのブレイクがあったと思う。自腹の開拓があったんです」と強調。
さらに「ゴットタレントはいけるところは全ていったんで、やり残したことはありません。アメリカ、イギリス、フランス、イタリア……アラブはダメなんです、裸NGなので」と明かした。
チャドは「日本のお笑いは、ずっと前から世界基準だったんです。だから、僕は日本のお笑いに憧れて、オーストラリアから住みます芸人の第1号として日本にやってきたんですから」と言うと、会見出席者は笑いながらもチャドが言うなら、という形で自信を得ていた。
ヨネダ2000はTHE Wや、日本人と日本語がわからない外国人の審査員や、お客さんの前でネタを披露する番組『世界を笑わせろ!グローバルコメディアン』で披露したウンチのネタを披露したが、この日も爆笑をかっさらい「我々の目標は全人類を笑わせること」と胸を張った。
『世界を笑わせろ!グローバルコメディアン』でも、イギリス人の圧倒的な支持を得て優勝したそうで、愛は「ウンチは世界共通」と話し、誠も「親しき仲にも礼儀あり、という日本の文化を込めている」と明かした。
ちなみに、ハイキングウォーキングのQ太郎による「コーラ一気飲みのあと山手線を全部言う」ネタは、海外では日本以上にゲップが嫌われると言い、成功して拍手をもらえるようなネタに改良していますと、松田は外国人を笑わせる難しさを明かしていた。
『Warai Mirai Fes 2023~Road to EXPO 2025~』はCOOL JAPAN PARK OSAKAを含む大阪城公園内で8月25日(金)~8月27日(日)の3日間開催されていた。
〇『Warai Mirai Fes 2023』公式サイト