9月9日(土)都内にて、「芳根京子デビュー10周年記念写真集『京』購入者限定 KYOKO YOSHINE 10th Anniversary Event」が開催された。当イベントは、今年6月に発売されたデビュー10周年記念写真集『京』を購入された方の中から、抽選で選ばれた約300名を招待したもの。これまでのヒストリーを振り返ったりクイズ大会や抽選会をしたり、楽しい時間を過ごしながら集まったファンと共に10周年をお祝いした。

客席後方より芳根さんが登場すると、会場は大きな拍手に包まれた。ファンと直接触れ合うイベントが初めてだという芳根さんは、ステージに上がると客席を見渡し笑顔に。「いま視力1.5まで見えてるので、皆さん見えてますよ~」と声をかける場面も。

 
 

『表参道高校合唱部!』は青春だった

最初のコーナー“KYOKO YOSHINE ヒストリー”では、思い出、エピソードとあわせて10年間で出演した作品を振り返る。思い出深い作品について聞かれると、「先日の写真集お渡し会では、“『表参道高校合唱部!』の頃から応援してます!”と言ってくださる方が断トツに多くて。連続ドラマで初めて主演をさせていただいたので私としても思い出深いし、8年ぐらい経った今でも応援してくださってるのは本当にうれしいです。撮休の日は合唱部のメンバーで歌の練習があって、電車で赤坂に通っていたので、TBSに入館する際“『表参道高校合唱部!』の芳根京子です!”とまるで部活みたいに通ってました(笑)。青春でしたね~」と懐かしんだ。

 

連続テレビ小説『べっぴんさん』のヒロインに決まったときは、「“あなたがヒロインです”と言われたときは理解が追いつかなくて。当時のマネージャーさんと2人きりになったときに、あまり私のことを褒めてれるマネージャーさんじゃなかったんですけど、“おめでとう”って言ってくれたんです。“わ、褒められた!”ってなって。そのときがいちばん実感が沸いたタイミングだっと思います。今でも鮮明に覚えています」と振り返る。

 

爽やかな役柄のイメージがありつつも、闇を抱えた役柄も意外と多いですよね、と振られると「闇抱えがちなんですよね(笑)。でも、その役でしか経験できない世界だったり気持ちだったり、私の中にもこういう感情があるんだって新たな自分の発見になるのですごく楽しいですよ」と語った。

石川監督は私の全てを知っている

主演映画『Arc アーク』の話になると、死生観についてが話題に。永遠の命が欲しいかと問われると「いらないかな(笑)。価値観は人それぞれでいいと思うんですけどね。私はやっぱり限られた時間だから頑張れるっていう部分もあるのかなって感じていて。お芝居をしていて、もちろん楽しいけどしんどいこともいっぱいあって。しんどいなかでも楽しいこととか、うれしいことがふとあったときに、“頑張ってよかった、もっとこの楽しさ、うれしさを味わいたい”と思って進んでいってる感覚なので、これが一生続くと言われたら、ちょっと1回休みたくなる気がします。時間に限りがあるからこそ、常に全力で走れるのかなって思います」と。

 

今回の写真集でもタッグを組んだ石川慶監督については「『Arc アーク』の頃は自信を失っていた時期だったんです。石川さんと一緒に戦えたことは今この場所に立てている理由の1つというか。本当に感謝してます。普段は怒ったりとかする性格じゃないんですけど、そういった面も含めて石川さんは私の全てを知ってるんですよ(笑)。家族以外で、数少ない私の喜怒哀楽を全て知っている石川さんだからこそ、10周年っていうタイミングに関わっていただきたいなと思って、今回の写真集もプロデュースをお願いさせていただきました」と深い信頼関係を明かした。