ABEMAの恋愛番組『虹とオオカミには騙されない』やNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』、ドラマ『闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん』などに出演し、注目を集めている女優の和内璃乃。

最近では、現在放送中の「湖池屋ポテトチップス」60周年記念新CM「姉妹仲直り」編に出演し、妹役を務めた丸山真亜弥と一緒に些細なことで口論になってしまった姉妹の日常を演じた。今後さらなる活躍が期待される彼女に、いち早くニュースクランチ編集部が単独インタビューを敢行。新CMに出演したエピソードのほか、プライベートな日常についても聞いてみた。

▲和内璃乃

CMの役柄の背景は自分たちでイチから考えた

――まず「湖池屋ポテトチップス」の新CMに出演した感想を教えてください。

和内璃乃(以下、和内) ここまでストーリー性のあるCMに出演した経験がこれまで無く、初めてお芝居をしながらの撮影だったので、新しい経験になりました。なにより、自分がいつも食べていたポテトチップスの60周年記念CMという貴重なタイミングに出演できて、すごくうれしかったです。

――初めての経験は難しく感じましたか?

和内 そうですね。なんとなくの設定は組まれていたんですけど、半分くらい自分たちで設定を考えて、それをもとにして本番に挑みました。でも、そのおかげで自分も作品に参加している気持ちがより強くなりました。

――どのようにして設定を考えたんですか?

和内 撮影する前に妹役の丸山真亜弥さんとお会いする機会があって、そのときにワークショップ形式で「設定を組んでみよう」という時間がありました。役の背景についての質問に、1問3秒以内に答えるというもので、何十問かの質問に「役柄はこういう人だろう」という設定をイチから考えました。

質問は「あなたは何部ですか」「部活ではどういうポジションですか」などCMで直接演じる部分以外のこと。私は単純にテニス部になりたかったので、テニス部の設定にしました(笑)。副部長で、教室では端っこから真ん中よりの席で、ほどよくサボって、ほどよく勉強する。しっかり者だけど、時にいっぱいいっぱいになっちゃう少し不安な一面もあるお姉ちゃん、という背景が思い浮かびました。

 

――そうして作り上げていくのは面白いですね。丸山さんとの共演はいかがでしたか。

和内 これまで現場には年上の方しかいなかったので、今回初めて「あ、年下の女の子がいる」っていうドキドキ感のなかで現場に入りました。2日間撮影があって、ちょっと恥ずかしがってはいたんですけど、2日目のお昼くらいから一気に慣れてくれて、プライベートの話もたくさんしました。

私自身も、初めてお姉ちゃんという上の立場になれたこともあってか、すごくかわいかったです! 今も連絡を取っているんですけど「お姉ちゃん」「妹」って呼び合っています(笑)。

――本当の姉妹のような関係になったんですね。撮影中で思い出に残っていることはありますか?

和内 お母さん役の方とも一緒に控え室に3人でいたとき、役柄のままの関係性で「お母さんがそう言ってるよ」「お姉ちゃんでしょ」とか、本当にアットホームな雰囲気で話してくれたので、控え室もすごく楽しかったです。待ち時間もずっとお家にいる感覚でした。

――撮影はお姉さん役の和内さんが引っ張っていかれたんですか?

和内 「頑張って引っ張らなきゃ!」と思っていました。ただ、今まで自分が年下の立場だったので、その経験をもとにどのくらいの距離感がいいのか考えつつ、自分からアプローチしました。

――普段の和内さんは学校ではどういうタイプでしたか?

和内 全然引っ張るタイプではありませんでした。ただ、校風として、誰かがやるという役割を持つのではなく、「みんなちゃんと考えるんだよ」という学校だったので、個人の意見をきちんと持っていなければなりませんでした。だから、自分の意見はちゃんと持っていましたけど、まとめてくれるなら「まとめてほしいな」と思うタイプです(笑)。

――丸山さんとはプライベートなお話もしたとのことですが、どんなことを話されたのでしょう。

和内 真亜弥ちゃんは、自分で洋服を決めるのが苦手で、いつもお母さんに聞いてるみたいで。そして「友達と遊ぶときは学校のジャージなんです」と言っていたので、「お母さんと連絡が取れないときは連絡してね!」と伝えました(笑)。そのほか、友達の話や、これからのお仕事のことも聞いたり、本当にナチュラルにそのときに思ったことを話していましたね。

――本当のお姉さんみたいですね(笑)。和内さんはどんな服を着ているんですか?

和内 毎週、自分の気分によって変わるんです。チノパンにTシャツっていうカジュアルなときもあれば、女の子っぽくワンピースやフレアスカートを着るときもあります。

――先週と今週はどういう気分でした?

和内 先週は、シャツにチノパン、スニーカーにキャップっていうカジュアルさだったんですけど、今週は女の子っぽい格好をしたかったので、黒いワンピースにシースルーのトップスでした。

 

――今回のCMは「姉妹仲直り」編ということで、和内さん流の仲直り方法があれば教えてください。

和内 仲直りはあえてするものでもないかなと思っています。ただ、喧嘩したあとのクールダウンの期間は大事だと思うので、私の場合は一旦距離をおくようにします。そして、お互いの熱が冷めたときに何気ない会話のなかで「こういうことを反省した。本当にごめん」と言い、仲直りするために特別努力したことはなかった気がします。

それに、仲直りする関係性だったら自然と話す機会ができたりして、何気なく関係が戻るとも思っています。もちろん、すごく申し訳ないと思ったときは、そのときに瞬間的にごめんなさいと伝えますが、よくある意味のない喧嘩では特別に謝ったりはしないです。

――意味のない喧嘩とは?

和内 1つ上の兄や両親とはよくしてしまうんですが、例えば「今の言い方どうなの?」だったり、「鏡の前にいる時間、長くない?」といった些細なこと。くだらない喧嘩をたくさんしています(笑)。

――でも、その場で言えるっていいことですね。

和内 「思ったことはなるべく言わなきゃ」と、最近思うようになりました。

――何かきっかけがあったんですか?

和内 少し前に祖父が亡くなったんですけど、そのときに「言っておけばよかった」ということがあったら怖いなと瞬発的に思ったので、それからは伝えるようになりました。