「ミス・アース」に選ばれた経歴を持つ斎藤恭代。そんな彼女のファースト写真集『EarthFUL』がもうすぐ発売される。10月22日(日)に秋葉原にある書泉ブックタワーで発売記念イベントを控える彼女に、ニュースクランチがインタビュー。写真集ロケの思い出、これまでの活動や今後の目標を語ってもらった。

ご当地アイドル「いちご姫」で活動してました

――明るくて親しみやすいのが斎藤さんの魅力のひとつだと感じているのですが、幼少期から明るい性格だったんですか?

斎藤恭代(以下、斎藤) 小さい頃からずっと変わらないですね。ポジティブな性格で、とにかく外で活発的に体を動かすのが好きでした。体中に傷があるような女の子でしたね(苦笑)。

あと、先頭に立って人をまとめるのが小さい頃からすごく好きです。人から頼られると「やるぞ!」っていう気持ちになって、行動できるんです。なので、学級委員なども進んで立候補していました。部活で機械体操をずっとやっていたんですけど、中学校2年生でキャプテンを任されたこともあります。

――高校在学中に友人の応募がきっかけで、福岡県のご当地アイドル「いちご姫」というグループで活動をされていたんですよね。アイドルに興味があったのですか? 

斎藤 自分がなりたいという気持ちは全然ありませんでした。でも、中学生のときにAKB48さんがすごく人気になって、私も推しメンができたんです。大島優子さんが好きでライブや握手会にも参加していました。大島さんとは出身(栃木県)が同じなのですが、「こんなに可愛い人と同じ出身なんだ!」とうれしく思ったことを覚えています。

きっかけとしては、その頃に膝を怪我してしまって、大好きな部活もできなくて何もやることがない……挫折していた最中だったので、自分を立て直すきっかけになるかな、ということでアイドル活動を始めました。アイドルになるってすごく勇気のいることじゃないですか? だから、怪我をしていなかったら(アイドルに)なっていなかったと思います。

――怪我はツラかったと思いますが、運命だったのかもしれませんね。

斎藤 怪我をする前に思い描いていた夢があったんです。それは、大学で教員免許を取って、母校の中学校に戻り、器械体操部を強豪にするというものでした。

――そこまで具体的に夢があったんですね。

斎藤 怪我の影響で体操はドクターストップがかかってしまって……。でも、踊りなどはやっていいよと言われたので、アイドルに挑戦しました。

――実際にアイドルになってみて、どうでしたか?

斎藤 もう楽しくて楽しくて! あとから知ったんですけど、「いちご姫コンテスト」って歴史があって、松田聖子さんや黒木瞳さんなど有名な方々を輩出しているんです。

――福岡の若手アイドルの登竜門のような存在なんですね。

斎藤 そうですね。福岡県久留米市に「T・ジョイ久留米」という映画館があるんですけど、そこはお客さんが映画の開場を待つスペースがあって、そこでずっとライブをしていました。応援してくださる方の歓声を聞いて、“アイドルってこんなにも楽しいんだ”と思いながら活動して、2年半くらい在籍しました。

世界は広い…を実感した「ミス・アース」の思い出

――その後、2017年の「ミス・アース」日本代表に選ばれます。各国の代表者がフィリピンに集まり、1か月活動するとお聞きしました。滞在中はどのようなことをしていたんですか?

斎藤 「ミス・アース」は環境保全をテーマにした大会なので、ボランティア活動に参加します。フィリピンって環境の整備がまだまだ進んでなくて、ゴミが多いところもあるんです。なので、ゴミを拾ったり、木を植えたり……あとは小学校に行って、「リユース・リデュース・リサイクル」の意味を英語で伝えたりしました。そういったことを各国の代表者がフィリピン各地で活動するんです。

あと、毎日なにかしらのコンテストがあります。ウォーキングコンテストやすっぴんコンテスト、特技披露などがありました。

――環境保全活動からウォーキングコンテストまで、幅広く審査があるんですね。

斎藤 参加して思い知らされたのが「世界は広い……」ということでした。「日本の代表として参加しているからには、優勝を目指す!」と意気込んでいたのですが、私の身長(173cm)でも各国の代表のなかに入ると小さいほうなんですね。勝てないなぁって悔しい気持ちを抱えました。

でも、うれしかったこともあります。各国の伝統衣装を着るナショナルコスチュームという審査があり、私は十二単を着ました。髪飾りが届かないというハプニングはあったのですが、3位に入ることができました。これは、コスチュームを作ってくれた人への賞なのですが、少しでも貢献できてよかったと思いました。

もうひとつ、参加した各国の代表者が投票してくれる「フレンドシップ賞」というのがあるのですが、それで金賞をいただきました。

――それはすごいですね! 

斎藤 1か月間、一緒に生活しているなかで内面を見てもらえたのかなって、すごくうれしかったです。苦しいことも多かったですが、20歳のときにこの経験をさせてもらえたというのが、すごく大きかったなと思っていて。人生のひとつの転機になりました。