2⽉17⽇と18⽇の2⽇間、東京・渋⾕区にあるNHKホールで「JDSF 第5回 全⽇本ブレイキン選⼿権」が開催された。2日間で3,000人以上が観戦に訪れ、パリ五輪を目指す選手たちに熱い声援を送った。

▲選手たちのレベルの高いパフォーマンスに熱い声援が送られた ©JDSF

SHIGEKIXを準決勝で破ったISSINが優勝

男子部門は、昨年10月のアジア大会で金メダルを獲得し、パリ五輪の代表に内定している半井重幸(SHIGEKIX)が登場。全日本選手権4連覇を目指したが、準決勝で「これまでSHIGEKIXに一度も勝利したことがなかったので、勝つための新技を用意していた」という菱川一心(ISSIN)の前に屈し、3位に終わった。

「憧れの存在だったSHIGEKIX選手に勝てて、すごくうれしかった」と準決勝の勝利を喜んだISSIN。

ISSINは、今年1月のマイナビ・ジャパン・オープン(ドーム立川立飛)で優勝して勢いに乗る大能寛飛(HIRO10)と決勝で対戦。石川県出身で「(地震に襲われた)石川にエールを送りたい」と語っていたHIRO10を相手にパワフルなムーブを披露し、3-0で勝利。自身初の全日本選手権制覇を成し遂げた。

▲初優勝を飾ったISSIN ©JDSF

「正直、シゲキくん(Shigekix)との準決勝でかなり出し切った感じがありましたが、決勝でも同じくらい出しきれてめちゃくちゃ楽しかった。これまで1回も勝ったことがなかったので、しっかりとシゲキくん対策をしてきました。それを準決勝でしっかりぶつけられたことが良かったと思います。

今日は優勝を存分に喜びますが、オリンピック最終予選(OQS)までの時間が限られているので、後悔がないように一日一日を過ごしていきたい。予選で勝って、オリンピックの舞台でぶちかましたいと思っています」と思いを語った。

準決勝でISSINのアクロバティックな「パワームーブ」の前に屈したSHIGEKIXは、3位決定戦では圧巻のパフォーマンスを披露。「気持ちを切り替えて自分らしく踊れるのか、底力が試された」と語るなかで、飯沼月光(TSUKKI)を3-0と圧倒し、3位で大会を締め括った。「今は悔しい気持ちが強いですが、勝つだけでは気がつけないこともある。今はメラメラしています」と捲土重来を誓った。

▲3位となったSHIGEKIX ©JDSF

AYUMIが貫禄のパフォーマンスで3連覇

女子部門では、決勝で「親しい友人なので、決勝で戦えたらいいなと思っていた」という半井彩弥(AYANE)と対戦した福島あゆみ(AYUMI)が、得意とする細やかな技を披露して優勝。

全日本選手権3連覇を成し遂げたAYUMIは「今日はたくさんの人に応援していただき、たくさんの力を貰いました。この舞台に立ち、最後まで(自分のパフォーマンスを)出し切れたことがうれしいですが、課題や弱点もあったので、優勝できたことを喜びながらも、自分自身のダンスはもっと頑張らないといけない。OQSの先に行けるかどうかはわかりませんが。まずはOQSに全力を注いで、その先にパリ五輪があればうれしいなと思っています」と思いを語った。

▲全日本選手権3連覇を成し遂げたAYUMI ©JDSF

決勝でAYUMIに敗れた2位の半井彩弥(AYANE)は「自分が用意してきたものを全部出し尽くしましたし、大会を通して自分自身の成長を感じることもありました。最近は勝つために踊ることより、自分のダンスを通して何か伝えられたらなという思いのほうが強いので、私の踊りを見て、自分を表現することの素晴らしさを感じてくれたらうれしい」と大会を振り返った。

▲次の世代となるジュニア選手も育ってきている ©JDSF

大会2日目には、ジュニアカテゴリーで表彰台に乗った男女計6選手と、DA PUMPによるこの日限りのコラボショーも実現。公益社団法人日本ダンススポーツ連盟ブレイクダンス本部(JDSF)と共同制作したアンセムソングの『Pump It Up!』を披露した。

パフォーマンスを終えると、この日の特別ゲスト、ナインティナイン岡村隆史にインタビューを受ける場面も見られた。

ブレイキンの五輪代表選手は、今年5月と6月に開催されるOQSの結果によって決定される。五輪に向けて熱が高まる新競技の動向に今後も注目だ。