“社不”がアイドル界には多いのではないでしょうか
アイドル界隈には一般社会に比べ、よく耳にする言葉があります。
それは
“社不”
社会不適合者の略なのですが、実際の字面よりももっとポップに使われがちです。
一般社会に馴染めない...ネガティブだったり、日常生活が下手くそだったり、ちょっとばかり一般常識が乏しかったり。
そういった“社不”がアイドル界には多いのではないでしょうか。
イメージが似ている言葉で“陰キャ(インキャ)”も多い気がします。
そしてそんな“社不”や“陰キャ”はアイドルという職業ではひとつのキャラクターになるどころか、むしろもはやチャームポイントになることもあるのです。
可愛い女の子が、ちょっと何かが欠けている。これは日本人が好む性質です。例えば「八重歯」がチャームポイントとして確固たる需要があるのも、未完成の象徴を愛す日本ならではらしいです。(八重歯、私好きです。かわいいですよね。)
あんなに可愛くてステージ上でキラキラしている推しメンが、
実は好き嫌いが多くて偏食家。
実は整理整頓が全くできなくて家事が苦手。
実は友達が少なくて休みの日は家で引きこもっている。
この、好きな人に未完成な部分があるからこその「愛らしさ」「親しみやすさ」、人によっては「共感」を、“社不”や“陰キャ”は無理をすることなく、ありのままをさらけ出すことで得ることが出来るのです。
一般社会に出たらダメダメな子だからこそ、アイドルが最適解だと思える。だからこそ惹かれる。そんなパターンもあります。
アイドルという道だからこそ輝けた女の子
メンバー全員が、引きこもりやいじめられっ子や陰キャだったでんぱ組.incさんに憧れて、私はアイドルになったのですが、ここだけの話、やっぱり学校に行けなかった子というのは何故かドラマを感じてしまうんです。
私は学校に行けず引きこもっていた時、でんぱ組.incさんを初めて観て、ほかのアイドルとはまた違った魅力を感じ、夢中になりました。
アイドルという道だからこそ輝けた女の子。
アイドルになってダメダメだった自分を変えた女の子。
学校に行けなかったことはその一例に過ぎませんが、「アイドルが1番その子の輝ける場所」というのはやはり見ている人にも不思議と伝わるものなのだと思います。
あとアイドルと性格を結びつけたときやっぱり肝心なのは
「メンタル」!!!!!!!!
あゆちはよわよわです(:3 っ )っ やさしくして〜!!!!!
私はよわよわなんですけど、弱いことを自覚しているし、不安で眠れない時はちゃんと処方してもらったお薬に頼るし、自分の機嫌は自分で取るし、割と限界が来る前に体調に出て休む羽目になって思いがけず休息が取れていたりと、メンタル管理完璧とはいえないものの、このメンタルの弱さの割にどうにかなっている方だと思います。
ただ天然の強靭なメンタル持ちは、それだけでかなり最強カードです。
何人か見てきましたが、病む暇なく努力してたり、結果にすぐ結び付かなくてもずっと楽しめていたり。マジで強いやつは強え。
やっぱりある程度のメンタルは必要だと思います。
一般社会よりは自由度があるとはいえ、どんな魅力的なドラマを持つ社不もインキャも、群雄割拠のアイドル界で戦い続けていかなければいけませんから。
生まれつきのメンタル鉄人はたまにいますが、やっぱり特別なものですから、自分なりのメンタルケアを日々模索するのみです。
素敵なファンの方に囲まれていても、アンチなんていなくても、メンバーが最高でも、未来の不安が一切ないなんてことはなかなかない職業ですからね。


新居 歩美