「キングオブコント2023」で優勝を果たしたお笑いコンビのビスケットブラザーズが、東京・吉本興業の本社で会見を行い、「ビスブランドプロジェクト」の立ち上げを発表。このプロジェクトへの意気込みや、その一環としてのライブイベントの概要を明かしてくれた。

▲ビスケットブラザーズ(左から、きん、原田泰雅)

大阪でコントをしている後輩に大きな背中を見せる

まずは「ビスブランドプロジェクト」の立ち上げについて、コントで大阪を盛り上げたいという思いが強いこと、大阪は幅広いネタを作れる環境があり、大阪に育ててもらったという気持ちが大きくあると、その背景について明かした。

「チャンピオンになってから、もう一個成長できるのではないかと思った。大阪は漫才のイメージが強いが、コントをしている後輩たちがたくさんいるんで、ちゃんと大きい背中を見せられたら」と原田、きんの二人は口を揃えた。

▲コントで恩返しがしたい、と原田

今回のプロジェクトに関して、原田は「“なんで大阪に残んの?”とちらほらと言われたりすることもあるけど、別に俺らは大阪で休憩してるわけではない。大阪でいろいろ動くぞという意味もある。チャンピオンになって、自分らがやりたいことはこれだ! と貫けるような強さが欲しかった。コントを大事にしているという意思表示でもある」と胸中を明かした。

気になる東京進出に関しては、将来的には考えてるが、今はネタを溜めたい気持ちがあるとのことだ。

単独ライブと同期のKOC王者を迎えてのプレミアライブ

また、この会見ではビスブランドプロジェクトの大きな目玉のひとつ、ビスケットブラザーズ単独ライブのタイトルが『ポカンと1号&チクアナお兄ちゃん研究者』に決定したことが初めて明かされた。

▲単独ライブは記者が見守る中で原田が紙に書いて発表された

ロボットを題材とした、ほのぼのした楽しい雰囲気の内容になる予定で、このタイトルは会見が始まる直前に決定したとのこと。

きんは「前回の単独ライブ『町のクチビル代理店』は、60分で自分たちのなかでは手応えのある単独だった。それをさらにパワーアップして今回は90分。一番期待値が上がってる今、単独ライブがおもしろいコンビというイメージを持ってもらいたい」と力強く語った。

▲暴走しがちな原田をしっかりたしなめるのも、きんの役目だ

単独ライブは6月25日(日)に大阪・なんばグランド花月で行われる。

そのほかにも第1弾企画として、ハナコ・ビスケットブラザーズ・コロコロチキチキペッパーズのキングオブコント王者で同期の3組が、それぞれコントを披露する「ハナビッコ」の開催も明かされた。

このライブは、原田が言うには“ハナコの秋山が助けて欲しそうな顔”をして「NGKでコントをやってみたい」と懇願したことがきっかけだとか。

「コントでしか表現しない男が、NGKに1回も立ったことがない、コントをやってみたい、と言ってきたので」と原田の誇張も多少あるかもしれないが、とても楽しみなライブということは間違いないだろう。それぞれがネタを披露し、企画コーナーやトークも予定されている。