息の合ったしゃべくり漫才で「M-1グランプリ」では2018・19年と2年連続ファイナリストとなった見取り図(盛山晋太郎[写真左]・リリー[写真右])。ツッコミの盛山晋太郎とボケのリリーの小気味いい会話のやりとりは、バラエティー番組などでも存分に発揮されている。
この連載では、歯に衣着せぬ発言を恐れない2人に、“男がかっこいいと思う男とは?”というお題のもと、自由気ままに語ってもらう。更に、イラストも描いてかるたを作る!
――今回は「に」でお願いします。
リリー 「に」むずいな。
盛 山 “錦飾る奴”は?
リリー あー、地元に錦を飾る。ね。確かにな。
盛 山 やっぱ、地元を上げてる奴はかっこいいよな。
リリー レペゼン地元ね。
盛 山 ダウンタウンさんは尼崎を全国に広めたので。尼って、どういうとこかとか。そういうの、やっぱかっこいいですね。憧れますね。芸人もラッパーも地元を上げてなんぼなんで。男のほうがそういう意識が強いと思うんですよ。
リリー 男はフッド(地元)を大事にするんで。
盛 山 に、肉。
リリー 肉、肉喰らい。
盛 山 肉はかっこいいですね。肉をめちゃめちゃいい焼き方できる奴。バーベキューとかもそうですし、キャンプ、サバイバルで。
リリー 焼き肉とかでも、焼くの上手い人は凄いよな。
盛 山 獣を狩って加工できるのは凄い。知識があるってことやから。すなわち、肉人(にくんちゅ)。
――字面が、なんか怖いですね(笑)。
リリー (笑)。「に」って、意外に少ないかもな。
盛 山 ニトロ。
リリー NITRO MICROPHONE UNDERGROUND。
盛 山 またラッパーや。
――(笑)。
盛 山 俺ら、ラッパーかサッカーやから。
リリー でも、ニトロはほんまに革命を起こしたから。ずーっと韻を踏むのだけが文化やったのに、急に普通にリズム、響きのかっこよさだけであそこまでいった、初めてがニトロ。
盛 山 へー、それはかっこええな。
リリー パイオニアですから。
盛 山 忍者!
リリー あー! 忍者って、ずっとかっこええよな。子供のころから。
盛 山 忍者って、なんでこんなかっこいんだろう。
リリー やっぱり忍っていうのがかっこいいよね。
盛 山 うん。隠密に行動して、任務を遂行する。
リリー あ、任務。
盛 山 任務を遂行する忍者。なんか、任務を任されてる時点でかっこいいんですよね。誰やったっけ? 伊能忠敬? 忍者説。
リリー いや、それは松尾芭蕉ちゃう?
盛 山 あ、松尾芭蕉か。「松尾芭蕉 忍者説」ね。あの老体でそんな歩けない。
リリー ニュースタークリエーション。
盛 山 NSC。
リリー ダウンタウンさんを輩出した訳やから。
――あ、ニュースタークリエーションの略だったんですね!
盛 山 そうです。
リリー 数々のスターを輩出した。
盛 山 ま、そのお笑いの学校というシステムを最初に作ったのがよしもとです。やから今、いろんな事務所さん、学校ありますけど、最初はよしもとですから。