見取り図息の合ったしゃべくり漫才で「M-1グランプリ」では2018・19・20年と３年連続ファイナリストとなった見取り図(盛山晋太郎［写真左］・リリー［写真右］)。ツッコミの盛山晋太郎とボケのリリーの小気味いい会話のやりとりは、バラエティー番組などでも存分に発揮されている。
この連載では、歯に衣着せぬ発言を恐れない２人に、“男がかっこいいと思う男とは？”というお題のもと、自由気ままに語ってもらう。更に、イラストも描いてかるたを作る！
――今回は「い」でお願いします。
盛 山 「い」は、いっぱいありそうやな。今のご時世、医療従事者の皆さんはかっこいいですね。
リリー あー。間違いない。
盛 山 (コロナとの闘いの)最前線におるから。
――そうですね、医療従事者の方々に命を救ってもらってますね。
リリー んー。「い」…。異端児とかね。ちょっと普通からかけ離れてるけど、目標がある人はかっこいい。意外がられる人は、異端ですからね。
盛 山 『男前かるた』っていう、誰もやったことがない…、かるた界の異端児(見取り図)。
――はははは(笑)。たしかに誰もやったことないですね(笑)。
盛 山 イタリアは？ かっこよくない？
リリー あーー！
盛 山 日本人とイタリア人は、味覚が近いって言うよな。だから、魚とか生で食べるやん、カルパッチョとか。
リリー イタリア人もかっこええよな、顔が。デル・ピエロとか。
盛 山 名前もかっこいいしな。
盛 山・リリー デル・ピエロ。
――はははは(笑)。
盛 山 書かれたいわ、戸籍にデル・ピエロて。(イタリア人は)外国人のなかでも、鼻が高い人多いよな。
リリー あーー。
盛 山 (パンツェッタ・)ジローラモとか。あと、国の形がブーツの形してるのもいいですね。
リリー 「い」、岩倉具視。明治維新で活躍して、時代を変えた。自分の意志を貫く姿勢とかかっこいい。
盛 山 い、…移籍。
リリー イセキって…、昔の遺跡…。
盛 山 そっちの遺跡もいいね。マチュピチュ？ 天空にある遺跡。日本のマチュピチュと呼ばれてるのが、兵庫県の竹田城ね。
――あー、有名ですね。
盛 山 あ、『池袋ウエストゲートパーク』！ 長瀬(智也)君と、窪塚(洋介)さん。ニューヨークがドラマ好きって言ってたな。
リリー 石原裕次郎は？
盛 山 おー。石原慎太郎もな。都知事やったし。
リリー 石原良純。
盛 山 かっこよないやろ。
リリー いやいや(笑)、お天気キャスターもやっとるし(笑)。
――はははは(笑)。
盛 山 あー、俺らがずっと言ってる、刺青ね。かっこいなーって思いますけどね。
リリー (刺青)入れてもいい職業やったらな。
盛 山 それこそ、違う仕事とかやってたら、入れてたかもしれんな。
リリー そうやな。
――オリンピックでも海外の選手でタトゥーを入れている方はよく見かけましたね。
盛 山 まぁ、日本にとっての刺青は、ちょっと意味があったりするんでね。
リリー あー。海外はオシャレ。
盛 山 オシャレやな。刺青って象徴なんで、だからタトゥーっていう言いかたが広まってますけど。でも、入れるのは怖いね。
リリー かさぶたがな。
盛 山 かさぶた、めっちゃできるらしい。
――そもそも痛そうですけど…。
盛 山 うーん。入れんときます。
――ははははは(笑)
盛 山 印税生活！
リリー あー、印税な。憧れるな。
盛 山 憧れますねー。『香水』の瑛人は(印税)ヤバいらしいで。
リリー へぇー。
盛 山 TikTokでバズったのもそうやし、YouTubeで一般の方が“歌ってみた”って、上げてたやん。あんなんも入ってるらしい。
リリー そうなん。そういうのは、芸人にはないよな。
盛 山 カラオケもそうやし。CDが売れない時代って言われてますけど、CDが売れない割に、(曲が世間に)広まる速度が速い。
リリー あー。
盛 山 サブスクも(収益)入るし。サブスクって１個だけちゃうし。それ考えたらすごい。
――そうですね。
盛 山 これ、前も言ったことあるかもしれんけど、¥ellow Bucks。若きラッパーがいるんですけど、かっこいい。ぜひチェックしてください。
――へー！ チェックしてみます。
盛 山 あ、行きつけのBARとか。
リリー いいね。
盛 山 ないなー。行きつけのBARほしいなー。…あ、田舎暮らし。俺は憧れやけど、ないものねだりなんかなと思う。それこそ、自分(リリーは)田舎出身やん。
リリー うん。
盛 山 どう？
リリー いや、余生に(田舎で生活するの)は、めっちゃおすすめするけど。正直、都会よりは住みやすいんちゃう？
盛 山 やっぱ、和気(リリーの地元)に住みたい？
リリー いや、和気じゃなくてもいいけど、田舎に住みたいな。
盛 山 ずっと東京は…。俺、“生涯東京”って言葉、日本語で一番怖いかもしらん(笑)。
――都会が住みにくいって感じる人もいますからね。