いよいよ発売日が近づいてきた初の全国流通シングル『SENSITIVE』。そして、11月20日に名古屋で開幕するファーストツアー『Close to You』。まさにアメフラっシにとって、2021年のクライマックスが訪れようとしている。そこで『毎週アメフラっシ!』では、今回から4週に渡ってメンバーのソロインタビューをお届けしたいと思う。

東名阪ツアーを前にしての想い。そして、その先に広がる未来……。トップバッターは鈴木萌花。新型コロナウイルスに振り回されたこの1年、みずからも陽性となって、しばらく休まなくてはいけなくなってしまった日々を語ってくれた。

療養期間中に客観的にアメフラっシを見て感じたこと

「仕方がないことだとは思っていましたけど、やっぱり気持ちは下がっちゃいましたよね。最初のころは体調もよくなかったから、どうしてもマイナスなことばかり考えてしまって……」

今年の9月、PCR検査の結果、鈴木萌花は陽性反応が確認され、しばらく自宅で療養することとなった。その少し前まで、小島はなも同様に療養していたので、今年の夏のアメフラっシは、かなり変則的なフォーメーションで活動することとなった。

「だんだん体調はよくなっていったんですけど、そうなると、今度はステージに立つ不安が出てくるんですよ。(新曲『SENSITIVE』のカップリングである)『Lucky Number』は、その時点でまだ数回しか披露していなかったので、しばらくやっていなかったら忘れちゃうかも、と思って家でしっかり練習しました。あと2週間も休んだら体が衰えちゃうんじゃないかって心配だったので、最後の何日かは筋トレもやってましたね」

▲『SENSITIVE』に続き『Lucky Number』のMVも公開された

休養しているあいだ、鈴木萌花は配信で自分のいない「3人のアメフラっシ」のパフォーマンスを自宅で見ていた。

「今までも誰かがお休みすることがあって、そのたびにファンの方からは『3人でもすごかったよ!』と言っていただけたんですけど、今回、はじめて客観的に3人でのパフォーマンスを見て『すごいなぁ〜!』って(笑)

自分のグループのことを、そういうふうに言うのはおかしいかもしれないですけど、今までずっと助けあってやってきたし、いろんな状況を乗り越えてきたので、あぁ、その経験が活かされているんだなぁ〜って。

ただ、ひとつだけ残念なことがあって。小桃音まいさんの中野サンプラザでのコンサートに、アメフラっシも出させていただいたんですけど(9月12日『コトネの日』)、まだ私は自宅療養中で出られなくて。その配信を家で見ていたんですけど『あぁ、私も中野サンプラザのステージに立ちたかった!』って。すごく豪華なセットだったので、そこでパフォーマンスをしている3人の姿を見て『あーっ、みんないいなぁ〜』って思ってました(笑)」

これはもう、いつかアメフラっシの単独ライブを、中野サンプラザで開催してリベンジするしかないが、今年の下半期の活動に、鈴木萌花は確かな手応えを感じていた。

▲2021年下半期の活動に手応えを感じる鈴木萌花

「正直、上半期はあんまり前に進めなかったというか、何もできなくなってしまった時期もあったので『あぁ、またこうなるのか……』って。2020年も『今年こそは!』と思ってスタートを切ったのに、すぐに世の中がああいう状況になってしまって。それでも徐々に有観客ライブもできるようになってきて、今年も『2021年こそは!』と思っていたのに、年明けから動けないようになっちゃったじゃないですか?

でも、下半期に入って、初めての全国流通CDのリリースが決まったり、そのおかげで全国でリリースイベントができるようにもなって。さらに東名阪ツアーもあるじゃないですか? 本当に『できること』がいっぱい増えていって、よかったなぁ〜って気持ちでいっぱいですね、今は」