4人がそろわない状況をポジティブ思考でひっくり返す!

11月2日、3日にリリースされるアメフラっシとしては初の全国流通シングル『SENSITIVE』。それに先立ってCDショップでのリリースイベントが10月2日からスタートしている。

本来であれば9月中旬から全国で展開される予定だったのだが、緊急事態宣言の延長を受けて、9月分のスケジュールは残念ながら中止、もしくはオンラインイベントへの振替、という形になってしまった。

10月に入って、ようやく有観客での開催が可能となったが、スケジュールの都合で4人全員が集まれない、という状況も……それが顕著に出てしまったのが、有観客一発目となるタワーレコード池袋店でのリリースイベントだった。

この回に登場したメンバーは、鈴木萌花と小島はなの2人だけ(もちろん出演者情報は事前にアナウンスしているので、会場に集まったファンは基本的にそれをわかって足を運んでいる)。こうなるとセットリストを組むにも四苦八苦、となってしまうのだが、それをポジティブにひっくり返そうというのがアメフラっシの流儀。いろいろと考えた末、マネージャー陣がライブに参加する、という裏技を炸裂させたのだ!

▲マネージャーと一緒にライブをするという珍しい経験をした鈴木萌花と小島はな

「いやぁ、これだけメンバーががんばっているんだから、我々スタッフも体を張ってがんばらないとダメですよね、ということで……」と照れまくるマネージャー陣だが、市川優月に変わって地鳴りのごときデスボイスを響かせるなどノリノリ! 渋谷での夜の部から合流した市川優月が「私のパートを……」とジェラシーを抱いてしまうほど、このパフォーマンスは盛りあがった。

とはいえ、これはあくまでも特例。はじめましてのお客さんもいる以上は、できるだけフルメンバーでリリースイベントを開催できるのにこしたことはない。

ただ、舞台出演のため、どうしても愛来は参加することができず、タワーレコード渋谷店でのリリースイベントも3人編成で開催。ここでは王道のミニライブが敢行されるものかと思っていたのだが、いきなり観客の表情が青ざめることになる。

最近、曲中に観客がジャンプすることがお約束になってきた『メタモルフォーズ』。しかし、この日、メンバーから煽られたのは「はい、ヒンズースクワット!」。しかも、ステージ上でメンバーが腕をピーンと前に出す「キツいタイプ」のスクワットを始めてしまったものだから、たまらない。それを真似する観客に対して、今度は「はい、倍速!」。想定外の全身運動。ギブアップしたくても、ステージから完全に客席を見渡せるのがCDショップでのリリースイベント。ヘロヘロになりながらもメンバーの指示に従うしかないのだ。

このパフォーマンスには裏事情があった。ビルの5階にあるイベントスペースでは基本的にジャンプは禁止されている。だから、違うアクションをメンバーから誘導する必要があったのだ。

だが、次の曲になってもメンバーの無茶振りは止まらない。「今度は有酸素運動、いくよー!」完全にエクササイズの場と化したリリースイベント会場。これはメンバーが「一期一会」の場として真剣に向き合っている証拠でもあった。