「シンデレラ決定戦」はアメフラっシに追い風が吹いている!

「アメフラっシ、来てんじゃね?」

10月30日に横浜アリーナで開催される「シンデレラ決定戦」。再抽選の末に決定したメドレーの歌割り表を見て、愛来はそう言った。

「(当初、イベント開催が予定されていた)1月の段階では、私とはなで『ココ☆ナツ』の歌いだしをリレーで歌うことになっていたじゃないですか? 歌うパートはちょっと変わってしまったけれども、萌花からはなへリレーする流れは生きている。それにもともとは、ゆづが担当するはずだったパートが私に回ってきたので、再抽選されたけれども、アメフラっシ全体としては、そこまで大きな変化はないんですよ。なんか来てません、これ?」

たしかに、一度決まった歌割りを再抽選することで、すべてが白紙に戻されるはずだったのだが、アメフラっシに関しては奇跡的にあまり影響を受けずに済んでいる。メドレーのラストに配された『ココ☆ナツ』に3人のメンバーが集中したことで、楽曲のなかでチーム感をアピールすることもできる。そのことを愛来はとても喜んでいた。

「もちろん私がシンデレラになりたい! という気持ちはありますよ。ただ、これは1月の時点でもお話ししたと思うんですけど、もう『私が!』というよりは『アメフラっシの中から誰かがシンデレラになってくれれば!』という気持ちのほうが大きいですね。

▲歌割り再抽選の結果をみて「アメフラっシ、来てんじゃね?」と語ってくれた愛来

ここまで活動してきて、ここでシンデレラを獲らないと、アメフラっシの物語的にどうなの? って。この先の予定もどんどん決まってきているので、その想いは1月よりも強くなっていますね」

昨年、1回目の「シンデレラ決定戦」が開催されるとき、愛来は優勝候補として注目されていた。しかし、このイベントは単なる人気投票ではなく、その日のパフォーマンスを見て、いいな、と思った子に1人1票だけ投票できる、というガチなシステム。

横浜アリーナに生まれた熱狂や、空気感を掴んだアイドルにたくさんの支持が集まった(このあたり声を発することができないコロナ禍での開催で、また雰囲気が大きく変わってきそうだが)。

結果、シンデレラになれなかった愛来はバックステージで悔し泣きをし、次の機会には絶対にシンデレラになる、と誓ったのだが、その機会を迎えるまでにアメフラっシは着々とステップアップを果たし、目指すべきものや見えてくる風景も大きく変わってきた。だからこそ「アメフラっシの誰かがシンデレラになれればいい」という言葉がサラッと出てくるのだ。

そして「シンデレラ決定戦」だけでなく、その日、披露することができるアメフラっシとしての「単独ステージ」にも力が入る。

「グループとしてのコンセプト、パフォーマンス、そして個々の力をお見せしたいし、これまでやってきたエンターテインメントを、横浜アリーナという大きな舞台で披露できるのはうれしいですよね。たしかにお客さんはマスクをつけているし、声を出しての応援もできないですけど、昨年からアメフラっシの新しい楽曲はコールを入れなくても楽しめるものがほとんどなので、そういう状況下でも不安はないんですよ。

ここでバシッと『今のアメフラっシ』をお届けして、そのあとの『シンデレラ決定戦』でまったく違うインパクトが残せたらいいな、と思っています」