ファースト写真集『SAKURAKO』が評判となり、ただいまセカンド写真集を準備中(小社より発売)、今年23歳の誕生日にはYouTube『大久保桜子ちゃんねる』を開設し、新たなチャレンジもスタートした大久保桜子。今回リリースした2022年のカレンダーは、初のセルフプロデュースで制作された意欲作だ。
“こんな大久保桜子を見てほしい”をコンセプトに、全体のイメージから、着たい衣裳なども提案。透明感のある美しさ、元気でポップな姿、自身の魅力が炸裂したセクシーさなどオール撮り下ろしで構成されている。そんなこだわりが詰まったカレンダーの魅力や製作秘話、そして最近始めたYouTubeチャンネルなどの仕事の話から、今後の展望まで本人に話を聞いてみました。
カレンダーの世界観は水森亜土の影響!?
――現在発売中の『大久保桜子 カレンダー 2022』。このカレンダーを出すことになった経緯についてお聞かせいただけますか?
大久保 毎年カレンダーを出したいね、というお話はしていたんですが、今回は前回の写真集(ファースト写真集『SAKURAKO』)のスタッフさんに、お声がけいただいて実現しました。
――初のセルフプロデュースということですが、これは最初から決まっていたんですか?
大久保 いえ、最初から決まっていたわけではないです。ただスタッフさんが「ある程度、桜子ちゃんのしたいようにしていいよ」って言ってくださったので、衣装や髪型、背景はこういうイメージで、というのは伝えさせていただきました。
――男性ファンはもちろんですが、女性ファンが見ても楽しめるカレンダーだな、と思いました。
大久保 うれしいです! カレンダーという大枠はもちろんあるんですが、その大枠の中で小さな写真集を作るような感覚で望んだんです。なので、いろいろとスタッフさんと打ち合わせさせていただくなかで、私がたくさんイメージをお伝えしたので、結果的にセルフプロデュースになったのかもしれないです(笑)。
――(笑)。それはもともと大久保さんの中に、こういうイメージで写真を撮れたら良いなっていうのがあったってことですよね?
大久保 そうですね! 可愛いもの、漫画やアニメが好きで、そういう世界観に憧れていたんです。でもそういうのは独特で非現実的だから、写真集とはちょっと合わないかな、と思っていたんですが、カレンダーであれば遊び心のあるものも表現できるんじゃないかって。なので。カレンダーの話をいただいたときに「ここだ!」って(笑)。
――あははは!(笑) たしかに写真集は全体的な統一感が必要になりますもんね。でも、具体的なイメージをスタッフと共有する作業って大変なんじゃないかと思うんですが。
大久保 実は最初にスタッフさんにイメージとしてお渡ししたのは、写真じゃなくてイラストだったんです。緑色のニットの上に、クリスマスツリーで使うようなイルミネーションを巻きつけた絵とか。そういうのって普段絶対できないことなので、こういうことをやりたいなって。
――イラストも可愛らしい感じだったんですか?
大久保 そうですね、水森亜土さんのイラストみたいなイメージです。
――へえー! でも、全然世代じゃないですよね? ご両親がお好きだったとか?
大久保 いえ、前にツイートで見つけて「何これ!可愛い!」って思って。グッズとかを集めだしたんですよ、そういえばカレンダーも水森亜土さんのものを使ってたの思い出しました(笑)。今回のカレンダーでは、ツインテールのヘアスタイルだったり、レオタードを着たりしているところは影響を受けてますね。
――どれも思い入れがあると思うんですが、特にこだわったところはありますか?
大久保 頭にお花をさしている表紙のショットですね。ここに出ている以上のお花をたくさん買ってきていただいて、そこから選んだんです。これもそうなんですけど、普段、普通に生きていたら頭にお花って刺さないじゃないですか(笑)。そこが良いなあって思いました。
――この表紙で、カレンダー全体のコンセプトが伝わるようないい写真だなと思いました。悩まれるのは重々承知でお伺いするんですが、特にお気に入りのカットはありますか?
大久保 うー!(頭を抱える) お気に入りかあ! 難しい……全部お気に入りなんですけど…(笑)。今回、自分のイメージもお伝えして、すごく作り込んでいただいたので、とても良い意味で客観的にカレンダーを見られるんですよ。「あ! 私の好きな世界観だ!」って(笑)。
――(笑)。YouTubeの動画もとても微笑ましかったです。最初は「ひとりで話せるかな」みたいな感じだったのに、作品の良さに大久保さんがどんどんテンションが上がっていくのが、見ているこちら側にも伝わってきて。
大久保 お友達の写真集を見ているようなテンションになっちゃったんですよね。でも、特にお気に入りって言うと……この12月の衣装は、もともと衣装合わせのときに他の月と少し衣装の形がかぶるから、予備としてとってあったものなんですね。その衣装を見て、当日ヘアメイクさんが「ドレッドヘアーにしたらどうですか?」と提案してくださって。じゃあ濃いめのメイクにしようかとか、その場でいろいろ提案してくださって、出来上がりを見てみたら「好き!(笑)」ってなって「これは絶対に使ってほしい!」ってお願いしたんです。