みんなに憧れられる存在になりたい

――冬公演ではどういうところを頑張りたいですか? 夏公演を経て新しい目標ができたと思うんですけど。

しもの さっき、(もうり)さくらちゃんも言ってたんですけど、目線(の置き方)とか。稽古のときでも「お客さんがいる」って思ってやらないと「どこ向いてるんやろ」ってなるから、向くときは向く、向けないときは向けない、という目線の使い方を気にして、お客さんとのコミュニケーションを大事にしたいと思ってます。

――しものさんは2期生ですけど、ミモザーヌに入ったときと今とで変わったことはありますか?

しもの いっぱいあるんですけど、まず礼儀です。まこちゃんとかお姉さんたちに教えてもらって身に付きました。今までは芸能活動をしたことなかったので、座るときに「失礼します」とか言わなかったですけど、ミモザーヌに入って年中「おはようございます」とか「失礼します」とか言うようになりました。

あと、高い声が出るようになりました。ハスキーボイスだったってこともあるんですけど、それまでは高い声が一切出なくって。でも、最近はオーディションでも歌えるようになりました。

――ミモザーヌに入ってよかったなと思うことはどんなことですか?

しもの 今まで高校生の方とかと関わる機会は、ダンスのワークショップとかプロジェクトとかではあったんですけど、お姉さんたちがいっぱいいる中で、こんなに長く一緒に何かをやることはなかったので、それがよかったです。

――ミモザーヌにいるあいだに、どんなことを頑張りたい?

しもの 歌もダンスもアクロバットもすべてできる、みんなに憧れられる存在になりたいなと思っています。将来的には大好きな歌とかダンスを活かした仕事ができればなって思ってるんですけど、まずはミモザーヌの中でみんなが憧れるような存在になりたいです。

――冬公演に対する意気込みを教えてください!

しもの まこちゃんの卒業公演なので、悔いのないよう、まこちゃんに安心してもらえるような舞台ができたらなって思ってます。

▲「少女歌劇団ミモザーヌ」しものあやめインタビュー
しもののインタビューを横で聞いていた、きくたまことは「あやめは抜けてるところが多いので、そこが可愛いところでもあり『大丈夫かな?』って心配する部分でもあるんですけど、そんなあやめが、こうやって言葉にしてくれるのがすごくうれしくって……私がしてきたことが少しでもあやめの心に残って、これから少女歌劇団を目指す子にも伝わればいいなって思いました」と感慨深そうに語った。きくたの思いはしものに確実に伝わったと思う。これからきくたの意志を受け継いで、より一層の存在感を示すようになるのか、しものの成長の過程を見守りたい。