撮影の合間はほとんど会話なし・・・!?
――気を遣っていただき、すみません(笑)。撮影期間はどれくらいでしたか?
福徳 全部で2日間くらいでしたね。
――いちばん印象に残っていることはなんですか?
福徳 遊園地で僕らがグルグル回る乗り物に乗って、松本さんがその前に立って、良きタイミングで撮影するシーンがあるんです。フィルムカメラなんで、その場で確認できないから、念のため何回か乗ったんですけど、すぐにヘバッてしまいました(笑)。
後藤 僕は川島さんが2~3枚撮ったら「はい、OKです!」って、撮影がサクサク進んでいくことにびっくりしました。やっぱり、すごい写真家の方って違うな、と。
――3人とも撮られる立場の方だからわかると思いますが、“何枚撮るんだよ!”みたいな方もいますもんね。
後藤 (笑)。います、います。
――松本さんはどうですか?
松本 私は“本当、楽しい~”って、ずっと思いながら撮っていただいてました。
――帯のコメントがそのままって感じですね。
松本 そうですね。あと、撮影の合間に、ほとんどお二人とお話をしなかったので、特に撮影が楽しくて印象に残ってるのかもしれないです(笑)。
――え、ほとんど話さなかったんですか?
松本 はい(笑)。
後藤 たしかにひと言も喋ってないわ……すみません。
福徳 僕はバスの中での撮影のときに、ちょっと喋りました。で、本当に少し喋っただけなのに、マネージャーが「さっき何を喋ってたんですか!?」ってすぐ聞きに来て、“うるさ! なんでそんなに詰めてくんねん”って思いました。
それぞれのお気に入りカットは?
――(笑)。ジャルジャルさんのYouTubeチャンネルを見たことある方にはお馴染みのキャラクターが、さまざまなシチュエーションで登場しますが、アイデア出しとかはどのようにやられたんですか?
後藤 これもマネージャーが構成を組み立ててくれて。
福徳 僕らは、ほぼそれに“はい、はい”って確認するだけ(笑)。
後藤 1度だけ、みんなで集まって打ち合わせしたくらいですかね。
――やはりマネージャーさん含め、皆さんの愛情とプロの仕事で成立した作品なんですね。どのカットも松本さんの可愛さ、後藤さんと福徳さんのいい意味での異質感が素晴らしいと思うんですが、特にお気に入りのカットはありますか?
福徳 設定というと寒くなってしまうんですが、松本さんの写真集に僕たち二人が紛れ込んでいる、というコンセプトなんで、松本さんと僕らは直接的には絡みがない体(てい)なんですね。それを唯一無視した、3人が顔を並べてるカットがあるんですけど、これはすごくお気に入りですね。正直、表紙になるかもって思ってました。
後藤 僕は個人的な好みなんですけど、喫茶店のカウンターで店員さんと喋ってるカットですね。僕がやっているこのキャラ、誰にもわからへんから本当にただ写り込んでいる奴やな、って出来上がりを見ておかしくなっちゃって。
松本 私は1つに絞れないんですけど、衣装も髪型も全部かわいくて。スタイリストさんは、いつも小鳥さんとお仕事されている方なので、こうやって出来上がりを見るだけでも幸せな気分になります。キャラクターで言うと、夢なし大学生が好きなので、一緒に写れてよかったですね。あ、あと、射的のシーンがあるんですけど、福徳さんが1回で的を落としてて、すごいなと思いました。
福徳 僕、そういうのサラッとできちゃうんですよ(笑)。
松本 (笑)。