シュールかつ切れ味鋭いコントで、根強い人気を誇るお笑いコンビのジャルジャル。公式YouTubeチャンネルでは、2年ほど前からコツコツと1日1本ネタ動画をアップし続け、いまや登録者数は66万人を超える(2020年4月13日現在)。勢いが止まらない彼らにYouTubeチャンネルの裏側や独自のお笑い観を聞いた。

〇ジャルジャル公式チャンネル(YouTube)

YouTubeはボツネタを成仏させる場

▲「ニュースクランチ」の特別インタビューに答えてくれたジャルジャル

ーーまずYouTubeチャンネル開設の経緯を教えてください。5年前にはもうできていたんですね。

福徳秀介(以下福徳) そもそもは当時のマネージャーに「ジャルジャル、ひな壇じゃちょっと弱いからYouTubeでも…」って言われて始めたんですよ。当時は曜日ごとの企画とかをやっていました。結局始めて1年ぐらいでマネージャーが変わって、一旦ストップしたんです。

後藤淳平(以下後藤) あのときからずっと続けてればよかった、というのはあります。

ーーなるほど。中断期間があったんですね。では、現在の毎日更新のスタイルが始まったのはいつからなんでしょう。

福徳 2年ぐらい前からですね。これもまた、元マネージャーからのススメで「やってみませんか」と。

ーー撮影ペースはどれくらいなんでしょう。

後藤 1ヶ月分以上を1日でまとめて撮ってます。その日は昼から夕方まで、5時間くらいかけます。ほぼ一発撮りで、途中で笑いまくってしまったのもそのままアップするぐらいですね。

福徳 そう言えば、ネット記事を見ていたら「ジャルジャルは週に2日をYouTube撮影に当てている」なんてガセネタが出ていました。関係者が言ってたことになってて、恐ろしい世の中やなと思いました(笑)

ーー毎日更新で、かなりのネタの数がありますけど、どうやって考えられているのでしょうか。

福徳 じつはYouTubeにアップしているのは過去のボツネタなんですよ。だから10年ぐらい前のネタもあったりします。

ーー10年前! ちなみに数ある動画の中で「これは」という自信のあるネタはありますか?

後藤 自信あるとかではないですけど、落語系のネタと演歌系のネタの再生数がぜんぜん伸びなくて。タイトルに「落語」とか「演歌」とか入るとだめなんです。それは見てほしいなと。まあ、基本的に「こういうのが再生回数が稼げる」っていうスタンスじゃなくて、ボツネタを成仏させるために動画をあげているんですけどね。

◯ジャルジャルコント『落語』