ワンマン延期…逆転の発想でお客さんに喜んでもらおう!

AMEFURASSHIがベルーナドーム(西武ドーム)で、ももクロの夏コンサート『MOMOFEST』のオープニングアクトで圧巻のパフォーマンスを披露した、という記事はありがたいことに大きな反響を呼んだ。

これまで100本以上のAMEFURASSHI関連記事を発信してきたが、掛値なしで過去最高の反響だった。それだけ、あのパフォーマンスが話題になっていた(2日目の模様はABEMAで配信された)ということもあるが、NewsCrunchで毎週連載をしていた頃と比べると、それだけ知名度がアップしている証拠でもある。

ここ最近では、愛来が『TOKIUM』のCMで永山瑛太や東京03と共演。テレビをつけっぱなしにしていると、1日に何度も目にするほどガンガン流れているので、ここから「見つかる」可能性も高い。

▲CM出演など活躍の幅を広げる愛来

さらに、かねてから鈴木萌花が何度も客演していた劇団五反田タイガーでは、9月28日に初日を迎える5周年記念公演『ペインティング・バーレスク〜天使がいた場所〜』で、なんと鈴木萌花が主演に抜擢されることに! まさにAMEFURASSHIは勢いに乗りまくっているのである。

▲劇団五反田タイガーの公演で主演に抜擢された鈴木萌花

そんな最中、白金高輪・SELENE b2にて久々の単独ライブ『SONG AND DANCE Vol.2』が9月2日(金)に開催された。

じつは単独ライブが「久々」になってしまったことには理由がある。そもそも、このライブは8月6日に同所で開催される予定だった。つまり、伝説の西武ドームでのパフォーマンスの数日後。いま話題の彼女たちのステージを生で見よう、とたくさんの新規ファンが駆けつけてくれる可能性大だったのだが、新型コロナウイルスの影響で残念ながら延期となってしまったのだ。

急なことなので簡単には振替公演も決まらず、結局、約1か月遅れで同じ会場での開催が決まったものの、さすがに週末をおさえることはできず、金曜日の夜という、アイドルのライブとして、いささか珍しい日取りとなってしまった。

もともとが夏休み中の週末という好条件すぎるスケジュールだっただけに、この日程変更を受けて、結構な数の払い戻しがあった、と聞いている。それでも、蓋を開けてみれば館内は大盛況。払い戻しの数を埋めるだけチケットが売れた、ということであり、その多くは今回が初めて、という新規のお客さんだった。

正直、8月6日のライブが延期になったときには、「せっかく西武ドームで掴んだお客さんを手放してしまうかも……」という不安もあった(NewsCrunchで西武ドームの記事の掲載がちょっと遅くなってしまったのは、もともと8月6日のライブレポートとセットでお届けするつもりでいたから、という裏事情もあったりする)。

去年までなら絶望に打ちひしがれていたかもしれないが、今の彼女たちはそんなに弱くなかった。逆転の発想ではないが、1か月の準備期間が増えたのだから、と新たに披露する演目を増やし、よりお客さんに喜んでもらえる方向に舵を切ったのだ。

もちろん8月に開催していたら、もっとたくさんの新規ファンを開拓できていた、かも知れない。でも、話題になってから1か月が経過しても「それでも生で見たい!」と、わざわざ会場に足を運んでくれたお客さんがこんなにもいる事実は大きいし、そういうお客さんはきっと長く応援してくれる。そう考えたら、けっしてネガティブなことばかりではないのだ。

この日、関係者席は2階に設けられた。そこからだと客席全体がよく見えるのだが、なにより驚いたのは女性ファンの多さだった。もちろん、これまでも女性エリアは設けられてきたのだが、前方にあるので、どれぐらいの人数が集まっているのかは目視できなかった。

だが2階席から眺めていると、男女比は6:4に近く見えた。こんなにも多かったとは! さらにメンバーが「今日、初めて来たよっていう人!」とステージから呼びかけると、女性エリアのうしろのほうからたくさんの手が挙がっていた。いい傾向である。