2ndアルバム『Drop』オリコンデイリー1位を獲得!

2020年から2021年にかけて、こちらのNewsCrunchにおいて『毎週アメフラっシ!』という連載を、じつに100週間(つまり丸2年)も担当してきた。

スタートする前から「毎週連載は大変ですよ」と言われてきたが、回を重ねるごとにその意味を痛感することになる。ライブがなくてもイベントがなくても、締め切りは毎週やってくるのだ。結果、ありとあらゆる現場に顔を出し、メンバーにコメントをもらって記事にすることを続けてきた。つまりは2年間、密着取材してきたようなものだ。

ただ、やりがいは大きかった。最初の頃は、まだアメフラっシを知らない方に「まず見てください、知ってください」とアピールするような記事を心がけてきたが、ありがたいことに連載を続けていくにつれ、アメフラっシを知らなかった方が新たにファンになってくれて、そのまま連載を読み続けてくれるケースが増えた。

そんなこともあって連載のラスト数か月は、おもいっきりコアなファン層に向けての内容に振りきった。1stツアーの名古屋公演、大阪公演にも帯同して取材も敢行した。ほんの数か月前の話なのに、すでにめちゃくちゃ懐かしい思い出になっている。思えば最後に単独ライブの取材に赴いたのは、今回のツアーファイナルの会場であるKANDA SQUARE HALLで開催された昨年のクリスマスライブだった。

彼女たちが参加している浪江女子発組合の取材は継続しておこなってきたが、連載が終わってしまうと、どうしても以前のように細かく追いかけることが難しくなる。

だが、以前のように追えなくなっても情報は入ってくるようになった。5月20日の深夜には『バズリズム02』(日本テレビ系)で彼女たちのスタジオライブがオンエアされた。地上波でがっつりとライブを拝める日が来るようになるとは!

さらには、5月24日にリリースされたアルバム『Drop』が、オリコンデイリーチャートで1位に輝いた、というニュースも飛びこんできた。ちょっと下衆な言い方になってしまうが「売れたなぁ〜」と実感することが本当に増えた。

▲ファンと一体となり最高のステージを作り上げた

結果、彼女たちのライブを見る前に、ハードルがかなり上がってしまうことになる。ツアーに合わせて公開したメンバーの座談会では「アルバム収録の新曲は、いっぺんに披露するのではなく、各公演で何曲か公開していくことになる」と語っていたが、すでにアルバムがリリースされたあとの千秋楽では、すべてを披露するであろうことは予測できた。

そして、事前にスタッフから「ツアーファイナルでは特別な演出も考えています。LEDを使ってみようかな、と思っているんですよ」と耳打ちされていた。

この言葉にハッ! となった。

じつは、この演出プランはずいぶんと前に検討されていたからだ。2020年4月からアメフラっシは月例ライブを開催することになっていて、早い段階で会場や日程も発表されていた。

その月例ライブの準備段階で検討されていたのが、LED的な演出を取り入れての実験的なステージだった。ただ毎月、定期的にライブをするだけでは終わらず、今までにない経験を積ませたい、という狙いがあっての企画。ちょうどスキル的にも急上昇中のタイミングだったので、フツーにライブをやっておしまい、では確かにもったいない時期ではあった。

残念ながらコロナが猛威をふるい始めてしまったため、月例ライブという企画自体が消滅してしまい、実験的なステージは日の目を見ずに終わってしまったのだが、そのプランが2年以上の時を経て、ようやく実現することとなったのだ。