昨年6月にデビューした新人アイドルグループながら、『TOKYO IDOL FESTIVAL』や『超NATSUZOME』などの大型アイドルフェスで大注目を集め、着実にファンの輪を広げているかすみ草とステラ。
10月3日には渋谷Spotify O-EASTにて過去最大規模のワンマンライブ『かすてら大青春祭』を控えている彼女たちの魅力を深堀りするべく、3週にわたってメンバーインタビューを行った。
最後となる今回は、比賀ハルさんと渡辺萌菜さんのお二人が登場!
お互いのことが大好きだし尊重し合っている
――お二人で「かすみ草とステラ」×「ニュースクランチ」インタビュー企画は最後となります。まずは、お互いの魅力を読者に知ってもらいたいので、“他己紹介”からお願いします。
比賀ハル(以下、比賀) 萌菜ちゃんは本当にフレンドリーでコミュ力が高くて、他のアイドルさんや初めましての方とかにも、積極的に話しかけにいけるんです。しかも、聞き上手で話し上手な子なので、一緒に過ごすのが楽しいんですよ。あとはタレ目なのがかわいくて、喋っている最中とかもニコッて笑うんです。それが本当に効果音をつけたくなるような笑い方をするので、皆さんに見て欲しいですね。一言で表すなら、かすてらの“太陽的存在”です!
渡辺萌菜(以下、渡辺) うれしいですね(笑)。言葉が出ないですよ。
――渡辺さんから見て、比賀さんはどんなメンバーですか?
渡辺 アイドルへの向き合い方で言うと、自分に対してすごいストイックなので、自分に対して目指すレベルを高く持っていて、それを下げることなく突き詰められる人です。そのぶん、ライブでも一つひとつに対してこだわりがちゃんとあって、目線の配り方だったり、手の使い方とかが本当にしなやかで表現力が豊かなので、一度ライブ見たら目が離せなくなります。あと、じつはグループの中ではダントツであざといと思っています。一見スンとしていて隙がないように見えると思うんですけど、中身はちょっとしたことにキュンキュンしたりとか、テンション上がったりとか、そういう感情豊かな人なんです。さっきも、ハルちゃんのくるぶしに2つ並んでいた虫刺されを”顔みたいでしょ”って見せに来て、アイラインで口を書き始めて一人でうれしそうにして。そういうあざとさが好きですね。もう大好きで推しメンです(笑)。
――渡辺さんの比賀さんへの愛情が十分伝わってきました(笑)。お二人の普段の関係性はどんな感じなんですか?
渡辺 語ることが多いですね。グループの中で、こうしたほうがいいんじゃないかとか、課題が見つかったときに真っ先に話す人かな。
比賀 そうだね。グループのこともだし、曲のデモが来た時点で感想を最初に言い合う相手ですね。
渡辺 ハルちゃんは言われてうれしいかわからないんですけど、私と育ち方が似ているからなのか、考えすぎてしまうことや不器用な部分が似ているなって。
比賀 わかる!
渡辺 なんとなく感性が一致するのかもしれないです。
――結成してから1年半が経ちましたけど、今のグループの雰囲気はどういう感じですか?
比賀 素直でまっすぐなメンバーが揃っているなと思っていて、たまに学校らしいという言葉を掛けていただくことがあるのですが、出会って1年じゃないんじゃないかと思うぐらい、みんな本当に仲が良いグループです。醸し出される雰囲気とかもすごく似ているなと思うんですけど、どんどん深入りしていくと、みんな個性が強いところが面白いところです。
渡辺 良い意味でオフで楽屋にいるときとステージに立っているときの差がなくて、いつもまっすぐにアイドルに向き合っている人たちという印象があります。そんなかすてらの雰囲気がファンの方々にも伝染していて、一緒にライブを作っているような、みんなで一緒に大きくなるぞ、という雰囲気が生まれてきました。
――仲が良いというお話もありましたけど、これまでに喧嘩したり、仲が悪くなったりしたことはなかったですか?
渡辺 ないよね?
比賀 ほぼないね。結局いつの間にか、何事もなかったかのようになっているというか。
渡辺 お互いがお互いのことを大好きだし尊重し合っているから、ここはわかりあったほうがいいところだなと思ったら、個人の意見を尊重したうえで、ちゃんと向き合って話します。だから仲が良いんだろうね。
比賀 そうだね。
――相手の意見を尊重して話し合えるのは良い関係性ですね。気になっている方も多いと思うのですが、お二人がアイドルを目指したきっかけは?
比賀 ライブって、その瞬間でしか味わえないかけがえのない時間で、今この瞬間を大事にしよう、というのを気づかせてくれたのがアイドルのライブでした。自分もアイドルになって、そういう思いを伝えられる人間になりたいと思ったのがきっかけです。
渡辺 今はやる気は超あるんですけど、もともとはアイドルになりたいという気持ちがあまりなかったんです。私自身アイドルのような表舞台は無理だなと思っていて、でもアイドルさんが好きだったし、憧れみたいなものがあったから、最初はそういう人たちを支える仕事がしたかったんです。それを目指すなかで、どうせ受からないし……と思って、かすてらのオーディションを勉強感覚で、オーディションがどういう感じで行われているのか知りたいと思って受けました。そんな気持ちで受けていたので、どんどんと話が進んでしまったときは心配だったんですけど、受かったメンバーと話したり、面談でスタッフの方々と喋ったりしていたら、ここで辞めるのは後悔するなと。実際にやってみたらアイドルにのめり込んでいました。
――アイドルを目指すにあたって理想とするアイドル像はありましたか?
比賀 初めてアイドルさん好きになったのは欅坂46さんでした。表現力が高いグループだと思うんですけど、そういうのを見て、こういうアイドルもありなんだっていうところから始まって、それこそ平手友梨奈さんとか、渡邉理佐さんとか藤吉夏鈴さんとかを見ているうちに、表現力の優れたパフォーマンスをする方が好きになっていって、自分もそういうふうなパフォーマンスができたらいいな、と思うようになりました。
渡辺 私は言葉で表すと、グループやファンの人を温かい前向きな方向に持っていける人になりたくて、みんなを見守るじゃないですけど、そういう空気感を常に保てる人になりたいです。そういう意味でも、ファンの人から見て、遠い存在というよりは、感覚的にファンの人とアイドルとの中間ぐらいの親しみやすい人でいるのが目標です。最近は目標を設定してしまうと自分じゃなくなるという思いもあって、ロールモデルを定めずにいたんですけど、強いて言うなら元乃木坂46の深川麻衣さんのような、周りを包んであげられるようなアイドルになりたいなと思っています。
――アイドルになる前はどんなタイプの子でしたか?
比賀 根っからの人見知りでしたね。赤ちゃんのときとかも、たぬき寝入りをするタイプで、本当にそのときから人見知りだったし、一人遊びとかがすごく好きで塗り絵を描いて遊んでいました。家族と公園に行って遊ぶのはすごく好きだったんですけど、あんまり運動神経は良くないので、緩めに外で遊んでました(笑)。
――じゃあ割とインドアなんですか?
比賀 中学生くらいからインドアです。小学校までは校庭があって放課後に遊びに行けるじゃないですか。それでジャングルジムに登ったり、うんていとか登り棒とかで腕を鍛えたりしていました(笑)。
――小学生のときは活発な子だったんですね。渡辺さんはどうでしたか?
渡辺 昔の友達とかに、アイドルやるとは思わなかったって言われるくらい地味で、表に出るのが好きではなかったし、じつは写真に撮られるのも映るのが苦手なぐらいで、でもお喋りではありました。それと、いわゆる厳しい家庭で礼儀とかお勉強とかに厳しくて、礼儀にこだわる習い事やスポーツをしていたので、すごい真面目でした。でも、なんか変な人ってよく言われていたので、変わった人だったのかもしれないです。
――ちなみにスポーツは何をやられていたんですか?
渡辺 リボンを扱う新体操です。
――新体操は長い期間やられていたんですか?
渡辺 そうですね、小学生の頃はずっとやっていました。
――新体操で培った経験は、アイドル活動にも生かされたんじゃないでしょうか?
渡辺 柔軟性は生かされたと思います。ダンスはアイドルになって初めての経験だったんですけど、レッスンではやたらターンだけは得意でした(笑)。