かすてらで47都道府県を周るツアーがしたい

――グループのなかで、これだけは負けないというものはありますか?

比賀 さっきすごく考えていたんですけど、思い当たるのが身長と猫舌ですね。あと強いて言うなら、なで肩ぐらいしか出てこなくて……。あ、でも身長はまだ伸びると信じているので、きっとこの先も負けないであろうという期待を込めて身長にします! 今は162cmなんですけど、あと2cm伸びたらお母さんと同じなので、せめてそこまではいきたいですね。グループで今のところは一番身長が高いんですけど、まだまだ伸びるメンバーもいるので、抜かされないようにちゃんと寝ようと思います(笑)。

渡辺 コミュ力な気がします。人が好きすぎて、すぐ話しかけに行っちゃうんですよ。かすてらはみんな人見知りなんですけど、私は1人で違う楽屋に行って喋りかけたり、メンバーにちょっかいかけたり、あんまり人見知りをしないんです。ハルちゃんにさっき聞いたら笑顔で言われました(笑)。

比賀 笑顔がとにかくいいんですよ!

――本当に素敵な笑顔ですね(笑)。8月には新曲「夏色微炭酸」をリリースしましたが、どんな曲になっていますか?

比賀 今までの私たちの曲とは、若干ニュアンスが変わっているような気がしていて。主人公が自信を持ったなというか、ストーリー性は今までも強いのが多かったんですけど、主人公の変化が見られる曲だなと思います。曲調もキャッチーでポップなので覚えやすいし、曲名にも夏色と入っている通り、明るい感じの曲になっています。

渡辺 「夏色微炭酸」は青春を感じられる曲かな。公開したタイミングが夏の初めだったんですけど、かすてら的に初めてちゃんといろんなイベントに出られて本格的に挑める夏だったので、この夏かすてらが弾けるんだぞという気持ちになれると思います。振り付けも面白くて、スイカになった鈴森はるなをハルちゃんがペンってやってスイカ割りをする振りとか、皆が席替えをする机を持ってく振りとか、ちょっとコメディーチックな振り付けも見どころなので注目してほしいです。

――この夏は『TOKYO IDOL FESTIVAL』を始め、さまざまなステージで披露されたと思うのですが、お客さんの反応とはいかがでしたか?

渡辺 めっちゃ全力で踊ってくれています。みんなが順番にタイミングをはかって飛ぼうとしてくれるんですけど、飛びそうなのを我慢しているのが、とにかくかわいらしいです(笑)。

比賀 サビがわかりやすい振り付けになっているので、初めて見てくださっている方でも一緒にやってくださったりとかして、楽しい空気感で包まれていました。

――現場はかなり盛り上がっていましたよね。お気に入りの歌詞を挙げるならどの部分ですか?

渡辺 全部好きなんですけど、2サビの最後に「隠れて泣いていた日々もきっと 後悔しないから」という歌詞があって、私たちも葛藤したりとか、泣いたりとかそういうことがあったと思うんですけど、そういうのもきっと後悔しないからと前向きに歌ってくれているのが、前を向く勇気をもらえる歌詞だなと思います。

比賀 「1年後も もう1年後も」っていう歌詞が途中に入っているのですが、メンバーと一緒に続けていきたいという思いが、ここに詰まっている感じがして、歌っていて幸せになるというか、今最高だなと思えるフレーズになっています。

――この1年を振り返ってみて印象的な出来事はありますか?

比賀 近いものだと、やっぱり『NATSUZOME 2022』のメインステージが印象に残っています。かすてらとして勝負事をやったのも初めてだったのですが、自分たちが頑張れることのほかに、ファンの方の協力がないとできないというのをすごく感じました。自分たちが頑張るのはもちろんなんですけど、さらに一歩先に行くためにはファンの方の支えが必要で。ファンの方の大切さを再認識できて、自分の中で記憶に残るステージだったなと思います。

渡辺 私も『NATSUZOME 2022』ですね。メインステージ争奪戦でいくつか審査みたいのがあって、その中の1つに配信があったんですよ。最終日はとにかく激戦だったんですけど、最後の10分間ぐらいになったら、信じられないくらいに何人ものファンの方が私たちにかけてくれていて。みんなそれを見て大号泣でした。それがあったときに、かすてらってこんなに純粋なんだというのを感じましたし、こんなに純粋な子たちを守りたいという感情が生まれたのがこの日でした。

――他のメンバーも『NATSUZOME 2022』を印象的な出来事に挙げていましたが、それだけグループとしてターニングポイントになったようですね。この1年でグループとして成長は感じられていますか?

渡辺 「青より青く」という曲を、アルバムのためにもう1回収録し直したんですけど、その音源を聴いたらみんなの表現力が上がっていて、技術的な向上はもちろんなんですけど、より心に刺さるような曲になっているなと感じます。あと、最初の頃はドキュメンタリーのインタビューですらも、みんな泣いちゃって喋れないことがあったんですけど、だんだん喋れるようになってきていて、メンバーの成長している姿を見ることができてうれしいです。

――10月3日にはワンマンライブ『かすてら大青春祭』が開催されますが、そこに向けての意気込みを聞かせていただけますか?

渡辺 この夏、本当にたくさん大きなライブに出させていただいて、本当に濃くもあり、本当に一瞬で、もうただただ全力で走ってきたというのが率直な感想で、その成果みたいなものを、しっかり自分たちの歌とかダンスとかそういう表現を通してお見せしたいです。

比賀 過去の集大成として、今の私たちにしかできないものをちゃんと形に残せるようになったらいいなと思っています。新曲の披露もその日にあるのですが、6人全員で足並みを揃えてこれからも進んでいくんだぞという姿を、皆さんに届けられるライブにしていきたいです。

――最後に今後の目標や挑戦していきたいこと教えてください!

渡辺 私はハルちゃんとやりたいことがあって……。じつは音楽が好きで、楽器を弾くことを特技にしているんですけど、1回もそれを出したことがないのでハルちゃんと一緒に歌いたいです。

――具体的にやりたいことは決まっているんですか?

渡辺 ハルちゃんの歌声がすごい好きなので、私がピアノかギターを弾いて、ハルちゃんに合う曲を一緒にやりたいです! 一緒にライブでもいいし、SNSに上げるだけでもいいからやりたいと思っていて、じつはもう歌って欲しい曲を3曲くらい考えています。

比賀 やりたい……!

渡辺 やろうー!

比賀 私はみんなでツアーをしたいです。この夏はようやく遠征で各地方にも行きはじめることができたので、いつか47都道府県を周ってみたいですね。メンバーと大部屋で一緒に泊まりつつ、各地を周ってライブができたらうれしいです。


かすみ草とステラ 過去最大規模ワンマンライブ
「かすてら大青春祭」
公演日:2022年10月3日 (月) 開場 18:00 / 開演 18:45
開催場所:東京・Spotify O-EAST
詳細・チケットは→http://r-t.jp/kastella
プロフィール
 
かすみ草とステラ
2021年、約2000名のオーディション参加者より選ばれた6人組青春系ユニット。10月3日の「かすてら大青春祭」に続き、翌10月4日には1stアルバム『SWEETS AND POP 1』と1stシングル『大青春はじめます!』をリリースすることが決定している。公式サイト:https://kastella.jp/