「ホリプロタレントスカウトキャラバン」により選出されたメンバーによって結成されたユニット・821のメンバー、リコ。
821での活動のほかにも、ドラマへの出演などもしている沖縄出身の彼女。見た目の印象やライブパフォーマンスでのクールビューティーな風貌とは裏腹に、素顔の彼女はとても聡明で、優しい雰囲気をまとっていた。
偶然にも取材日に誕生日(9月29日)を迎えた彼女に、今年の春からスタートした東京生活や演技の楽しさ、そしてこれからやってみたいことを聞いてみた。
東京では一人で出かけられない・・・
――まずはお誕生日おめでとうございます!
リコ ありがとうございます!(照)
――今日で16歳ですよね。今年の春から上京されたということで、もっと年上の人でもホームシックになったりするのに、たくましいなと思います。
リコ 地元の沖縄にいるとき、コロナ禍ということもありましたし、すぐに駆けつけられる距離でもないので、821としての活動は基本的にオンラインでしか参加できてなかったんです。それが上京してからは、ファンの方とイベントなどで直接お会いできる機会が増えて、今はそれがすごく楽しいです。でもたしかに、3月で向こうの学校を卒業して、一人で上京する時は寂しさもありました。
――そうですよね、ご家族の方も寂しがったんじゃないかなと思うんですが。
リコ お父さんが特に……(笑)。でも、家族が2か月に1回くらいのペースで東京に来てくれたりするので、今は寂しい気持ちはあまりなくなりました。
――東京に来て、びっくりしたことはありますか?
リコ 駅の中の難しさですね、マネージャーさんに「OO駅のOO口集合です」って言われても、そのOO口がわからなくて、さまよったり……(笑)。
――わかります! 案内板を見ても変なところに着いちゃったり。
リコ そうですそうです(笑)。
――お休みの日は出かけたりするんですか?
リコ 学校の友達や、821のメンバーと遊びに行くことが多いんですけど、でも一人でどこかに出かけるというのには、まだ挑戦したことがなくて……。本当は一人でカラオケに行って歌の練習したり、映画を見に行ったりしたいんですけど、まだちょっと怖いです……(笑)。
――聞いていて、挑戦してほしい気持ちと、そのピュアさを保っていてほしい気持ちのどちらもありますね(笑)。
好きなドラマは『恋つづ』
――そもそも、このお仕事を目指したキッカケはなんだったんですか?
リコ 小学校6年生のときに、TikTokを投稿していたんですが、そこに事務所のマネージャーさんが連絡をしてきてくださって、とりあえず合宿に参加してみませんか?って言われて、でも最初は断ったんです。
――え、そうなんですか?
リコ はい。もともと、すっごく人見知りで、初めてお会いする人と話すのも得意じゃなくて、だから自分が人前で何かをするなんて考えられなかったんです。ただ、そのあとも連絡をいただいて、そこでお父さんが「いい経験になるから、挑戦してみれば?」って言ってくれて。
――理解のあるお父様ですね。
リコ そうですね。実際に合宿に参加したら、すごく人数が多くて、しかもみんな標準語を話してるから、圧倒されちゃって。でも、そこでお芝居のレッスンをしたときに、“あ、演技って楽しいかも!?”って気づいて。受かってからは、素晴らしい女優さんになれるように頑張っています。
――これまでいろいろなお仕事に挑戦していると思うんですが、お芝居が楽しいですか?
リコ そうですね、すごく楽しいです!
――演じる楽しさって、いろいろあると思うんですけど、具体的にどういうことでしょう?
リコ もちろん役をいただいて、その役を自分に落とし込んで、というのも楽しいんですが、この前、ワークショップに参加させていただいて、そこでエチュードを初めてやったんです。
――即興のお芝居ということですね。
リコ そうです、設定だけ決まってて。最初に聞いたときは“えー、台本がないなんて、そんなのできるかな?”って不安しかなかったんですけど、やったらポンポンポン自分の言葉でセリフが出てきて。
――天才じゃないですか!
リコ いえいえ(笑)! でも初めての経験だったんですけど、すごく刺激的で、どんなお芝居でも楽しいなと改めて思いました。
――目標にしている俳優さんはいらっしゃいますか?
リコ すっごく好きなドラマがあって、『恋は続くよどこまでも』って作品なんですが、もう大好きで、全話通してもう10回以上は見返しているんです。
――そんなに!?(笑)
リコ 大好きなんです(笑)。お話も素敵だし、皆さんのお芝居も素晴らしいんですが、特に上白石萌音さんが佐倉七瀬という役にしか見えないっていうのが、すごいなって思うんです。泣く演技とかも、ドラマのなかの彼女にしか見えない。私もそういうお芝居ができたらいいなって思ってます。