ST(セブンティーン)モデルとしての活動のほか、テレビや舞台、そして「ホリプロタレントスカウトキャラバン」により選出されたメンバーによって結成されたユニット・821での活動も活発で、同世代の女性を中心に幅広い支持を得ている市ノ瀬アオ。この春から上京し高校に入学、さらなる飛躍が期待される彼女の素顔に迫りました!

東京で軽トラを見かけて安心

――上京して1か月とお聞きしたんですが、東京の生活はいかがですか?

市ノ瀬 上京して地元と違うなと感じたのは電車の存在ですね。私の地元は、岐阜でも山間のほうで、近くに電車が通ってないんです。あと、東京で軽トラを見かけて、“あ、東京でも軽トラが走ってる”って少し安心したり(笑)。

――(笑)。とても微笑ましいです。

市ノ瀬 とにかく見るもの全てが違ってて、すごいなあって思う毎日です。

――地元が恋しくなることはないですか?

市ノ瀬 それはないですね。今は新しい生活に慣れるのに精一杯ですし、今まで挑戦したことのないお仕事もたくさんいただいて、とてもありがたいです。……あ、お水は恋しくなったかも! 地元にいるときはお水を買ったことがなくて(笑)。

――地元のお水は、さぞかしおいしいのでしょうね…! では、東京で感動したことはありますか?

市ノ瀬 やはりお食事ですね。まず、料理店がたくさんあるというのにびっくりしましたし、先日もイタリア料理のお店に行ったんですけど、そこでアヒージョのおいしさに驚きました!

――アヒージョで驚くのは素敵ですね(笑)。でもたしかに、自分も上京したばかりの頃って、いろいろなことに驚いていたなと思い出しました。今、市ノ瀬さんのように上京したてで、心細くなっている方もいらっしゃると思うんですが、その方々にアドバイスをするとしたら、どんな言葉を贈りたいですか?

市ノ瀬 数ヶ月前の私も、まさに心の中は不安ばかりだったんですが、今はとても楽しいんです。なので、新しいことに踏ん切りがつかない方は、一度飛び込んでみたら、不安なんか忘れるくらい刺激的で楽しいかもしれないよ、って言ってあげたいです。今、私と同じように上京したてで寂しい想いをしている人には、地元が恋しくなる気持ちを押さえつけるんじゃなく、向き合って、そのうえで新しいことにチャレンジしてほしいなと思います。

――3月に上演された舞台『Bling Bling』by Seventeen、これがお芝居の初挑戦だったんですよね。

市ノ瀬 そうです! 踊りのあるお芝居だったんですけど、演技もダンス、どちらも本格的にやるのは初めてでした。経験も浅いし、グループの中でも一番年下だし、最初はとても不安だったんですが、すごく貴重な機会をいただいているので、もう頑張るしかない! と思って挑みました。

――実際にやってみてどうでしたか?

市ノ瀬 お芝居がとても楽しかったです! 皆さんおっしゃると思うんですが、違う人物になりきってお芝居するというのがとても新鮮でした。私の役が、自分の意見を相手が年上だったとしても、ズバッと言う女の子の役だったんです。普段の私は、どちらかというとズバッと言えない側の人間なので、自分からは出てこない言葉を役の上で話せるのが、すごく気持ちよかったですね。

――大物! 素晴らしいですね。

市ノ瀬 いえいえ(笑)。でも、初めて稽古に参加したときに、演出の方に「本当に初めて?」と言っていただいて、“え、それは褒めてるのかな? どういう意味だろう?”って……。

――それは完全に褒めてますよ!

市ノ瀬 (笑)。“褒めてくれてる”ってわかって、すっごくうれしくて。私、褒められて伸びるタイプなので、真に受けようかなと思いました!(笑) 声をもっと大きくとか、滑舌をもっとはっきりとか、基本的なことは指導を受けたんですけど、演技に関しては自分の考えたお芝居で褒めていただくことが多くて、すごくうれしかったですね。声量とか滑舌は、自分が努力したら向上できることなので。

――先程、先輩にも臆せずズバッと言えるのが違う自分になれたみたい、っておっしゃってたんですけど、自分のことをどういう性格だと思いますか?

市ノ瀬 うーん、基本的には明るいと思うんですけど……、集団になるとグイグイ前にはいけなくなるというか、モジモジしちゃう感じ。でも、そういう所を直していきたいなって常々思っていて、今回のお芝居で自分とは違う性格の役をやったことで、改めて“やっぱり直さないと、集団でももっと自己主張しないと!”って思いました!