息の合ったしゃべくり漫才で、「M-1グランプリ」では2018・19年と2年連続ファイナリストとなった見取り図(盛山晋太郎[写真左]・リリー[写真右])。ツッコミの盛山晋太郎とボケのリリーの小気味いい会話のやりとりは、バラエティー番組などでも存分に発揮されている。
この連載では、歯に衣着せぬ発言を恐れない2人に、“男がかっこいいと思う男”語ってもらう。
記念すべき第一回目、見取り図が考えた男前かるたとは?
――第一回目のお題は、ワニブックスの「わ」でお願いします。
盛 山 男が好きな男かー…和柄着るやつ(笑)。
リリー それ、一歩間違ったらクソだせぇ(笑)。でも、男って基本的に、芯があるやつ好きですよね。
盛 山 あー、(少年)ジャンプの主人公みたいに、夢と野望を持っている人はみんなかっこいいですよね。
リリー 多分、俺らの話、今の若い女の子が聞いても、全く共感しないと思う(笑)。ほんまに古い人間なので。
盛 山 これは、もう女性が読まないコンテンツだと思ってお話します(笑)。…侘び寂びがあるやつ。かっこいいよな、男として。
リリー 礼儀よな。
盛 山 和の礼儀を持っているやつ。…無理くり(笑)。
リリー 居酒屋とかで、めっちゃ声がでかい男がいると、だせぇなって思うじゃないですか。そういう意味では礼儀大事ですよ。
盛 山 俺、めっちゃ声でかいわ。
リリー いや、素の声でめっちゃ声でかいやつおるやん。バンドマンとか。
盛 山 (バンドマンと)なんかあったん!?
リリー いや、バンドの打ち上げとか、声がクソでかいなって思う時あるやん。
盛 山 まー、たしかにな―。
リリー そんなやつがいたら、すぐ店変える。うるさすぎて。
盛 山 居酒屋とかって、値段相応のお客さん来ますもんね。…ブラピとかかっこいいと思いますけど。
――“わ”関係なくないですか?
盛 山 和の人間が思うに、ブラッド・ピットはかっこいいと思います。
リリー この連載、これでいいんですか!? 和の人間が思う…って(笑)。
――(笑)いいです、いいです。とにかく、“わ”から始まる言葉を出して頂いて、一番いいものをかるたにします。
盛 山 ワシントンに通ってる人とか、かっこいいですけどね(笑)。
リリー ワシントンD.C.、首都やから。
盛 山 ワシントンに用がある時点でかっこええ。普通日本人で少ないじゃないですか。遊びじゃなく、ワシントンに用があるって。仕事でもなんでも。
リリー 僕、和気町(岡山県)っていうところ出身なんですけど、“和気出身のやつ”。
盛 山 どこがやねん。
リリー (笑)いや、田舎から頑張ってるっていうところがね。
盛 山 言ってええんかな…。和気っていうところは、僕1回行ったんですけど、街ゆく女性とかがおっぱいとかほっぽり出して、体に同じペイントとかして歩いてるんですよ。あかん地域でした。
リリー 『クレイジージャーニー』ちゃうから。ちゃんと服着てます。
盛 山 ほんやくコンニャク※1 無いと無理な地域です。コミュニケーション取れなかった。
リリー これ、言っていいんですかね。僕、相方の地元の堺(大坂府)に行ったんですけど、母親に会ったら、メリケンサックつけてました。理由はわからないですけど。
盛 山 どこのおばはんが、日常でメリケンサックつけとんねん。今、モテる男の話。おばはんメリケンサックはええねん。おばはんの間ではモテてるやろうけど(笑)。
リリー めっちゃ男前(笑)。