6月21日にukkaがいよいよメジャーシングルデビューをはたす。曲名は「wonder little love」。そんなukkaにニュースクランチ編集部がインタビューを敢行! 3組目はukkaのリーダー・川瀬あやめと最年少・芹澤もあ。二人が思うukkaの魅力、そして見えてきた10周年への思いをご覧ください。
〇ukka「wonder little love」Music Vide[ukkaチャンネル]
人生の半分がukkaとして過ごした時間(芹澤もあ)
この短期集中連載を前に、ukkaの単独ライブを初めて鑑賞した。いや、そう書くと、ちょっと語弊が生じるかもしれない。インタビューの予習のために足を運んだのではなく、お招きいただいたライブを見て、いろいろと刺さりまくったので、この取材のオファーをこちらから投げさせていただいた次第。やっぱり現場に行かないと何も始まらない。
そこで印象に残ったのが芹澤もあ、である。
アイドルを取材していると、まれに「この子、自分の体内から発光しているんじゃないか?」と感じる少女に巡り合う。オーラとかではなく、全身からアイドルがあふれ出てしまっている感覚。それを久しぶりに味わった。
2階席から見ていたので、メンバーの細かい表情までは目視できないのだが、芹澤もあの表情だけは明確に伝わってくる。顔だけでなく全身で表情を作っているかのごとく。
さすがに気になって調べてみたら、お父さんが元EE JUMPの後藤祐樹だと知る。つまり、元モーニング娘。の後藤真希は叔母さんにあたる。なるほど、あふれ出る光の一因はそんなところにもあるのかもしれない。あの頃の後藤真希をコンサート会場で見てきた人間としては、この巡り合わせは結構、グッとくるものがある。
「それは髪型の問題じゃないですか? あの日は私だけおでこを出していたから、よく顔が見えたんだと思います、アハハハ!」
そう言って笑う芹澤もあは17歳。グループ最年少だが、結成の数ヶ月後に加入しているのでキャリアは長い。
「9歳で入ったので、私が18歳の誕生日を迎えると、ちょうど人生の半分がukkaとして過ごした時間になるんですよ。でも、まだまだですね。ukkaのステージってシンプルじゃないですか? だからukkaのライブに来てくださった方は、私たちしか見るものがないんですよ!
それがukkaの魅力でもあるんですけど、みんなダンスも歌もレベルが高いから、置いていかれないようにするのが大変で……でも、普段からシンプルなステージでパフォーマンスをしているおかげか、派手なステージのないフェスとかに出ると褒めていただけることが多いです」
たしかにシンプルになればなるほど、パッと見たときに粗が目立ってしまう。一般的なアイドルのコンサートが海鮮丼だとしたら、ukkaのライブは卵かけご飯のイメージ。シンプルだけど味に深みがあれば、何度でも足を運びたくなる。卵かけご飯がメインなのに行列のできる店は存在する。この先、ukkaが令和のアイドル界での行列店になる可能性は大いにある。
現状でも十二分に楽しめるステージを提供できているのだから、ちょっとしたトッピングが加わるだけで劇的に変化するのではないか、という期待は高まる。